アニメ『東京リベンジャーズ』キャラクターデザインが最重要な理由とは?

講談社週刊少年マガジン連載で大人気を博し、ついにシリーズ累計800万部突破!2021年4月に満を持して放映開始となるアニメ『東京リベンジャーズ』、今から楽しみですね。

『東京リベンジャーズ』のような原作のある漫画作品のアニメ化に当たって、大きな注目を集めるポイントの1つが「キャラクターデザイン(キャラデザ)」です。

キャラクターデザインとは、現場のアニメーターが描く原画・動画の「指標」となるもの。経験を積んだ優秀なアニメーターがキャラクターデザイナーになることが多く、脚本家・声優などと並んでアニメにおいて重要なスタッフです。

実はこの『東京リベンジャーズ』にとって、キャラクターデザインは「最大級に重要」とも言える部分なのです。今日はその3つの理由と、今回のキャラクターデザインを担当するお2人について、たっぷりお伝えしちゃいます!
INDEX
  1. 理由その① 主役のタケミチだけじゃない!キャラの魅力が際立っているから
  2. 理由その② ヤンキー作品ならでは!アクションシーンが大迫力だから
  3. 理由その③ 過去と現在を行ったり来たり!タイムリープものだから
  4. キャラクターデザイナーの大貫健一さん・太田恵子さんとは?

理由その① 主役のタケミチだけじゃない!周りのキャラの魅力が際立っているから

はじめに注目すべきは、何と言っても主役の花垣武道(タケミチ)です。中学2年が全盛期で失敗ばかりのダメダメ人生、現在は冴えないフリーター。ただし根はまっすぐで、他に類を見ない「良い奴」でもあります。物語が進むごとに自然と感情移入し応援したくなってしまう、勝手に味方を増やすタイプの人間です。

そして『東京リベンジャーズ』では、主役を取り巻く周囲の人物が、主役以上に魅力的に描かれています。

まずは東京卍會総長「マイキー」こと佐野万次郎。小柄なのに喧嘩をさせたら滅法強く、「無敵のマイキー」と呼ばれる最強の中学生です。一撃必殺の蹴りで屈強な男を次々と倒す姿は、多くの不良達の憧れの的。ただ、過去に尊敬する兄を亡くしたせいか、時々内面が不安定になることもあります。物理的な強さと精神的な弱さ、そのアンバランスさが魅力に映る準主役的キャラです。

次に、東京卍會副総長「ドラケン」こと龍宮寺堅。大柄で力が強く、マイキーの右腕として活躍しています。過酷な家庭環境で育ったせいか大人びた思考をしており、兄貴分的に周囲の人間に慕われる存在。筋を通す、一般人を巻き込まない、人の気持ちを大事にするなど「人としての真っ当さ」があり、不安定なマイキーの精神安定剤にもなっています。

そしてヒロインの橘日向、通称ヒナ。元気で優しく、辛い物語展開の中で差し込む一筋の光のようです。正義感が強く肝が据わったところがあり、タケミチの弱さを理解した上で常に傍で応援してくれる存在。タケミチが過酷な現実に立ち向かうための原動力となっています。

最後に紹介するのは日向の弟、橘直人。職業は刑事で、タイムリープの事実を知る数少ない人物です。「直人と握手することでタケミチはタイムリープできる」という設定の為、物語のキーマンとも言えます。姉が死んでしまう未来を変えるために奮闘する、タケミチの良いパートナーです。

この5人だけでなく、更に周りの脇役まできちんと作りこまれているのが『東京リベンジャーズ』です。

アニメは必ずしも原作漫画と同じカットで作られるとは限りません。漫画では見えていなかった「周囲の人物の表情」も必要になることがあります。そのため、登場人物の性格や行動パターンまで把握し、絵で表現する技術がキャラクターデザイナーには必要となります。1人1人のキャラクターが立っている『東京リベンジャーズ』では、決して手を抜くことが許されない部分なのです。

理由その② ヤンキー作品ならでは!アクションシーンが大迫力だから

ヤンキー漫画と言えば、まず思い浮かぶのが喧嘩のシーン。『今日から俺は‼』『ろくでなしBLUES』など過去のヤンキー漫画においても、喧嘩の場面は定番中の定番。『東京リベンジャーズ』でも、強力なマイキーの蹴り・相手を何メートルも吹き飛ばしてしまうドラケンのパワー・何度やられても立ち上がるタケミチなど、闘う場面のアツさは折り紙付きです。

アニメ化に当たっても、画面いっぱいに動くキャラクター達の迫力に期待が高まります。アニメ化の際に重要になるのも、実はキャラクターデザインです。それぞれの人物を360度どの角度からも自然に描けて初めて、キャラクターが「らしく」動いてくれるのです。

『東京リベンジャーズ』の作中では、数人単位の小競り合いから不良集団数百人同士の大抗争まで、若者達が争うシーンが盛り沢山です。単なる憂さ晴らしではなく大切な仲間や譲れないものの為に闘う行為だからこそ、映像として目の前に現れた時に圧倒的な感動を与えてくれるのではないでしょうか。

理由その③ 過去と現在を行ったり来たり!タイムリープものだから

この漫画の根幹となるのが、タイムリープの構造です。主人公タケミチが現在と12年間前とを行ったり来たりして未来を変えるストーリーなので「タイムリープという非現実的な現象を、いかに説得力を持って描くことができるか?」が肝となります。というのも、実際には「時間があっという間に過ぎたり戻ったりする」なんて、現実世界では到底あり得ないことだからです。では、読者はどこを見てタイムリープをしているのかどうかを判断しているのでしょうか?

それは、周囲の人物の変化です。時が経てば人は変わります。15歳の中学生と27歳の大人とでは、立場も見えるものも全く異なるもの。背が高くなったり髪が伸びたりという外見だけでなく、口調・考え方・立ち振る舞いなど内面も変わるはずです。主人公以外の人物の変化を意図的に進めたり戻したりすることで、読者は「物語内では本当に、一瞬にして12年という時が経った(戻った)のだ」と理解できるのです。

ただ、変わるものもあれば変わらないものもあります。生まれ持った気質・昔からずっと信じているものなど、人物の根幹となる部分は時が経ってもなかなか変わりませんよね。

アニメ化にあたっても、「キャラクターの変えるべき部分・変えてはいけない部分」を見極めて、過去と未来の人物像に反映する作業は必須です。とても難しいからこそ、キャラクターデザイナーの腕が試される作品と言えるでしょう。

キャラデザに関わる大貫健一さん・太田恵子さんとは?

アニメ『東京リベンジャーズ』でキャラクターデザインを担当するのは、大貫健一さんと太田恵子さん。一体どんな方なのか、お2人の経歴と担当した作品をご紹介します!

大貫健一さんは、株式会社亜細亜堂出身のベテランアニメーター。『がんばれ!!タブチくん!!』『新・ど根性ガエル』等の動画を担当した後、『怪物くん(1980年版)』にて原画デビューします。『ときめきトゥナイト』への参加後、亜細亜堂を退社しフリーとなりました。

大貫健一さんが携わった主な作品はこちらです。
機動戦士ガンダムシリーズ SEED・00・AGE(作画監督)
MAJOR 2ndシーズン以降(キャラクターデザイン・総作画監督)
デジモンユニバース アプリモンスターズ(キャラクターデザイン)
僕のヒーローアカデミア(作画監督・作画監督協力)
ゴールデンカムイ(キャラクターデザイン)

そして太田恵子さんは、今後を期待されている新進気鋭のアニメーター。動画・原画のみならずプロップ(小物)デザインにも関わるなど、多彩な活躍をしてきました。『ヒャッコ』『逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~ season2』ではキャラクターデザインを担当しています。

太田恵子さんが携わった主な作品はこちらです。
愛してるぜベイベ★★(動画・原画)
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(原画・第二原画)
黒子のバスケ 第1期・第2期・第3期(原画・第二原画)
ハイキュー!! セカンドシーズン(原画)
逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~(総作画監督・作画監督・原画)

お2人とも、過去の担当作品は有名なアニメが多いです!クオリティの高い仕事実績を買われて今回の大抜擢となったと考えられます。『東京リベンジャーズ』のキャラクターデザインも、完成度が高い出来映えになることは間違いありません!


どうでしたか?アニメ作品、特にこの『東京リベンジャーズ』にとっていかにキャラクターデザインが重要か、よくお分かりいただけたのではないでしょうか。画面の中で縦横無尽に動き回るキャラクター達に注目しながら、4月からのアニメ放送を何倍も楽しみましょう!

(引用元・参考資料)2021.2.25
TVアニメ『東京リベンジャーズ』公式サイト
Wikipedia「大貫健一」
「えかきや本舗」公式サイト
作画@wiki「大貫健一」
アニメモクロク「太田恵子」  
・谷口功・麻生はじめ『図解入門業界研究 最新アニメ業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第2版]』



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