アニメ【東京リベンジャーズ】 原作者の和久井健さんと原作コミック『東京卍リベンジャーズ』を振り返る!
2021年にTVアニメ放送で一気に知名度が高まり、実写映画も大ヒットを記録した『東京リベンジャーズ』。
原作漫画は『東京卍リベンジャーズ』。『新宿スワン』の原作者として名を馳せた人気漫画家・和久井健さんの作品です。本作は、ヤンキー漫画という昔馴染みの設定でありながら「主人公がタイムリープして未来を変えようとする」という、SF的な設定も含む新感覚の漫画です。
今回は、原作者の和久井先生と原作コミックにスポットライトを当てます!
原作者・和久井健は、『新宿スワン』も手掛けた人気作家
デビューのきっかけは2004年、『新宿ホスト』で第293回ヤングマガジン新人漫画賞佳作を受賞したことです。
同作品は、2005年『別冊ヤングマガジン』に掲載され、本格的に漫画家の道へ。
そして同じ年に『新宿スワン』で連載デビューします。『新宿スワン』は2007年にドラマ化され、2015年には、俳優の綾野剛さん主演で映画化されました。
その後の和久井さんの漫画作品は、『Abaddon』、『セキセイインコ』、『デザートイーグル』と続きます。
2017年から連載開始された『東京卍リベンジャーズ』が大ヒット中です!
和久井作品に欠かせない魅力あふれるキャラクター陣
和久井健さんの作品は、魅力的なキャラクターが多く登場します。
例えば『新宿スワン』の主人公・白鳥龍彦(しらとり たつひこ)。新宿で水商売のスカウトマンをしている人物で、ケンカが強く曲がったことは大嫌い、というようなまっすぐさが魅力。
『東京リベンジャーズ』の主人公である花垣武道(はながき たけみち)はヤンキーグループに属していますが、ケンカが弱くパシリに使われる始末。しかしながら、弱い自分を変えようとする強さも持ち合わせているのが特徴です。
和久井さんは、どのようにキャラクター設定を考えているのでしょうか?過去のインタビューでは、以下のように発言していました。
“まず、そのキャラクターが作品の中で、どんな役割を持つのかを考えます。話の展開を先に決め、例えばその中で、「物語の鍵を握る、不良グループのトップでめちゃくちゃ強い奴を登場させよう。じゃあ、そいつはどんなキャラにすればいいだろう?」という感じです”
和久井さんのキャラクターは「まずストーリーありき」と言えるでしょう。
見せたい展開や役割に合わせてキャラクターの個性を考えているようです。だからこそ、ストーリーにピッタリはまる魅力的なキャラクターを生み出せるんですね。
【あらすじ】『東京卍リベンジャーズ』の面白さを読み解く!※ネタバレあり
本作を読み解くキーワードは「タイムリープ・想いの強さ・ヤンキー漫画」です。
どういうことなのか、それぞれ見ていきましょう。
「タイムリープ」
直後、なぜかタケミチは電車のホームで何者かに突き飛ばされ、死の危機に直面。それがきっかけとなり、タイムリープの能力に目覚めるのです。
なぜ日向は殺されたのか?自分は、誰に何の目的で電車のホームに突き落とされたのか?
謎が謎を呼ぶ展開となりますが、タケミチは日向の命を救う決心をします。日向が死なない未来のために人生のリベンジを開始するのです。
「想いの強さ」
主人公のタケミチは不良グループに属してはいるものの、ケンカが弱くパッとしないキャラクター。
しかし、タイムリープし続ける中でタケミチは「逃げてばかりではダメだ」と悟ります。日向を救いたい一心で運命に立ち向かっていき、次第に東京卍會の総長・佐野 万次郎(さの まんじろう)も認めるほど成長していきます。
主人公の精神的成長とともに、1つ1つ謎が明らかになっていく……そんなストーリー構成となっています。
「ヤンキー漫画」
ひと昔前のヤンキー・暴走族を彷彿とさせるファッションやバイクなどのアイテムも、大人には懐かしさを・若者には新鮮さを感じさせてくれます。
「タイムリープ」×「想いの強さ」×「ヤンキー漫画」という一風変わった設定で描かれる、和久井ワールドが展開されていきます。
『東京卍リベンジャーズ』主要キャラクター紹介
花垣 武道(はながき たけみち)
物語の主人公、通称タケミチ。ひょんなことからタイムリープに目覚め、橘日向の死の謎を追います。
喧嘩は弱いながらも最後まで諦めないところがあり、いざという時に頼りになる存在です。
橘日向(たちばな ひなた)
タケミチの中学時代の彼女、通称ヒナ。ヒロインとしての可愛さと芯の強さを兼ね備えたキャラクターです。
タケミチを守るためにヤンキーに立ち向かってビンタしたり、タケミチとの付き合いに反対する父親に対して自分の意志を押し通すしたりするなど、度胸と強さがあります。
2017年、東京卍會の抗争に巻き込まれて死亡。この出来事がきっかけとなって物語が進んでいきます。
橘 直人(たちばな なおと)
日向の弟で、最初の世界戦では日向と共に死亡。タケミチのタイムリープによって未来が変わり、警察官になりました。
タイムリープのトリガーであり、重要な役回りとなっています。
佐野万次郎(さの まんじろう)
「無敵のマイキー」と恐れられる、東卍(トーマン・東京卍會)の総長。イケメンで喧嘩も最強、ヤンキー達の中ではカリスマ的存在です。モテ要素がこれでもかと詰まっているキャラクターですが、彼女はいない模様。
小さな体に見合わない強さが有名で、小学生の頃に高校生グループに勝った逸話もあります。1撃で相手をノシてしまうこともしばしば。
肉体的な強さとは裏腹な精神的な脆さもあり、作中でタケミチやドラケンに支えられるシーンもあります。
龍宮寺堅(りゅうぐうじ けん)
こめかみに龍のイレズミ、金色の辮髪(べんぱつ)、185cmの長身……という、いかにもゴツくて強そうな出で立ちです。
稀咲 鉄太(きさき てった)
タイムリープに関わっているような描写があり、小学生時代に日向と同じ塾に通っていたこと、その頃にタケミチとも顔を合わせていたことが分かっています。
徐々に正体が明らかになっていく不気味なキャラクターでもあります。
新感覚ヤンキー漫画『東京卍リベンジャーズ』をチェック!
ここまで漫画『東京卍リベンジャーズ』の魅力を語ってきました。作品の面白さももちろんですが、作者の和久井健さんを知っていくと、よりストーリーが味わい深く感じられると思います。
和久井さんは連載2作目である『セキセイインコ』について、このように語っていました。
“「分かりやすいものを描きたいなと考えています。それと、『新宿スワン』のような “ワルイもの”を描きたいという欲求もあって…(笑)”
この考えが、『東京卍リベンジャーズ』につながっているのかもしれませんね。
ついに漫画は2022年11月に完結しましたが、TVアニメ『聖夜決戦編』の放送も間近に迫り、まだまだ人気は衰えていません。これを機に、原作漫画で復習してみてはいかがでしょうか?
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