『あかね噺』柏家禄郎(かしわや ろくろう)が麒麟児と呼ばれる理由は?プロフィール、魅力、名言を解説
『あかね噺(あかねばなし)』には、主人公・阿良川あかね(あらかわ あかね)以外にも、多くの才能あふれる落語家たちが登場します。
そして、個性豊かな落語家たちの中でも「現在最も勢いがある」といわれているのが柏家禄郎(かしわや ろくろう)。
禄郎はこっそり「志ぐま(しぐま)の芸」に関する独自調査も行っており、思惑や動向が気になる存在ですよね。
この記事では、禄郎のプロフィールや主要キャラクターとの関係性、魅力、名言などを紹介します。
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『あかね噺』柏家禄郎(かしわや ろくろう)のプロフィール
・本名:不明
・年齢:不明
・誕生日:不明
柏家禄郎のプロフィールはほとんど明かされておらず、謎に包まれています。
ここからは、本編の中で明かされた特徴や人柄をチェックしていきましょう。
「麒麟児」の異名を持つ二ツ目
柏家禄郎は、現落語界で唯一の人間国宝・当代柏家三禄(かしわや みろく)の弟子です。
200年以上という長い歴史を持つ柏家一門は「江戸落語界最大の一門」と称され、東京の落語界の伝統と歴史を背負っています。
一門には現在も100人を超える大勢の弟子がいますが、禄郎はその中でも頭一つ抜けた存在であることから、ついた異名は「麒麟児(きりんじ)」。
なお、落語界には、上から「真打」「二ツ目」「前座」「見習い」という階級があり、現在の禄郎の階級は二ツ目です。
二ツ目の中でも禄郎は「現在最も勢いのある二ツ目」といわれており、落語連盟の一員として落語界をけん引する重鎮・蘭彩歌うらら(らんさいか うらら)からも実力を認められています。
また、理由は不明ですが「志ぐまの芸」について、禄郎は独自で調べている様子。
「志ぐまの芸」とは、現在の阿良川志ぐま(あらかわ しぐま)の芸ではなく、先代の阿良川志ぐまから受け継いだ未完の演目だといわれています。
しかし、「志ぐまの芸」はもともと柏家のものだったという噂も…。
禄郎はうららに話を聞こうとしたり記者に調査を頼んだりしていますが、未だに「志ぐまの芸」の核心には触れられていません。
面倒見のいい良識人
禄郎は、一見物静かかつドライな性格に見せかけて、意外と面倒見のいい性格をしています。
その性格がよく現れているのが、あかねと初めて会ったシーンです。
弥栄亭にてあかねは、二ツ目として活動している落語家・今昔庵りゑん(こんじゃくあん りえん)から「出がらしのお茶を出された」と難癖をつけられました。
りゑんは別名「新人潰し」と呼ばれており、自身の二ツ目という立場を利用して目をつけた前座にさまざまな言いがかりをつける、パワハラまがいな言動を繰り返していたのです。
これに反発したあかねは前座で披露した噺に絡めてりゑんに文句を言い、りゑんの高座を潰してしまいます。
高座終了後、りゑんは指導と称してあかねをいびろうとしますが、そこに割って入ったのが禄郎。
立場を振りかざそうとするりゑんに禄郎は「自分のことを棚に上げて前座を指導するのが上の振る舞いか?」と問いただし、その場を収めてくれました。
また、孤立しかかっていたあかねにもアドバイスを送っており、その後も何かと気にかけています。
音楽的な落語が武器
禄郎は人と話すとき以外、基本的に常にヘッドフォンを身につけています。
「蘭彩歌うらら独演会」にて開口一番を務めた際にも、禄郎は高座に上がる直前までヘッドフォンで音楽を聴いていました。
このとき聴いていた音楽は、サックス奏者・ジョン・コルトレーンによるジャズの名盤「Giant Steps(ジャイアント・ステップス)」。
禄郎いわく「落語は音」であり、噺は音楽のようにいろんな音色のつながりによってできていると考えているのです。
ボソボソと軽やかに、甲高い声でツラツラと、静かに重く、など音の緩急を織り交ぜた禄郎の音楽的な落語は、言葉の調べに心地よさがあります。
また、単に穏やかな心地よさだけでなく、盛り上がる場面では言葉を音にして煽るように畳みかけており、その場にいた観客を虜にしていました。
ちなみに、音楽的な落語を披露する落語家は実在しており、6代目笑福亭松鶴(しょうふくてい しょかく)や5代目桂文枝(かつら ぶんし)などが最たる例として挙げられます。
参考記事:あかね噺 主な登場人物まとめ|キャラクター紹介記事一覧
柏家禄郎の声優は未発表
2026年には『あかね噺』のアニメ放送が予定されています。
しかし、柏家禄郎の声優情報は、現時点ではまだ発表されていません。
2025年9月時点で発表されているキャスト情報は、以下の通りです。
・桜咲朱音(おうさき あかね)役:永瀬 アンナ(ながせ アンナ)さん
・練磨家からし(ねりまや からし)役:江口拓也(えぐち たくや)さん
・高良木ひかる(こうらぎ ひかる)役:高橋李依(たかはし りえ)さん
禄郎は、原作漫画36話から登場するキャラクターです。
単行本にすると5巻に該当しますが、コミック何巻分までがテレビアニメ化されるかわからない現段階では、禄郎がアニメに登場するかは未定といえます。
動く禄郎が見られることを願って、引き続きテレビアニメ『あかね噺』の続報に期待しましょう!
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柏家禄郎と周囲の関係
穏やかで人当たりの良い禄郎には、誰とでも親しくなれそうなイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
ここでは、あかね・阿良川魁生(あらかわ かいせい)との関係性にスポットを当てて解説します。
阿良川あかね(あらかわ あかね)との関係性
暴走するりゑんを諫めたのをきっかけに交流するようになったあかねと禄郎。
噺を通してりゑんに仕返ししたあかねの実力を禄郎は買っており、うららにも「おもしろそうな子を見つけた」とわざわざ報告していました。
また、うららから大量の荷物持ちを任されて苦戦するあかねを見た際には「大丈夫?」と手を貸そうとしており、禄郎は以降も何かとあかねを気にかけています。
実力があり今後に期待できるあかねは、禄郎にとっては「出る杭」ともいえるでしょう。
それでも禄郎があかねのことを気にかけるのは「おもしろいと思ったから」だそうです。
出る杭に対し「今のうちに叩こう」と考えるか、「新たなライバルになるかも」とわくわくできるかはその人の考え方次第であり、禄郎は後者。
あかねと禄郎は、一門の垣根を越えて兄妹のような関係を築いており、あかねに良い刺激を与えています。
阿良川魁生(あらかわ かいせい)との関係性
禄郎は、阿良川一生(あらかわ いっしょう)の弟子で天才と称される阿良川魁生とよく比較されます。
「落語界の若手注目株」「二ツ目」という共通点を持つ禄郎と魁生は、メディアやファンから何度となく勝手に比べられてきたのです。
そしてこの影響で、魁生は禄郎を「目の上のたんこぶ」と捉えて嫌うようになりました。
自分の知らないところで比較されたり、聞いてもいないのに禄郎の活躍話を聞かされたりし続ければ、魁生が禄郎に苦手意識を持ってしまうのも無理はないでしょう。
また、禄郎への苦手意識を、魁生は全く隠そうとしていません。
禄郎と魁生とでは禄郎のほうが早く落語界に入っており、一門は違えど一応は禄郎が先輩、魁生が後輩にあたります。
そのため、落語界のしきたりに倣って魁生は禄郎を「兄さん(あにさん)」と呼んではいますが、面と向かってはっきりと「嫌いです」とも告げているのです。
魁生は禄郎が「志ぐまの芸」について調べているのも把握しており、これも目障りに感じていました。
実力者である2人は作中でも注目のライバル関係であり、今後の展開に期待が寄せられています。
柏家禄郎の魅力
ここでは、禄郎の魅力を紹介します。
魁生にも並ぶイケメンキャラ
『あかね噺』のイケメンキャラといえば、大手芸能事務所からスカウトされた経験を持つ魁生が代表的ですが、実は禄郎もかなり整った容姿をしています。
中性的な容姿の魁生とはタイプが異なり、禄郎は少しダークでアンニュイな雰囲気が魅力。
やや重めのマッシュヘアと左目の涙ぼくろが特徴で、ファンからは「色っぽい」とよくいわれています。
また、愛用しているオレンジのヘッドフォンも黒髪と良いコントラストを演出しており、おしゃれな雰囲気です。
「実在しそうなイケメン」は禄郎ならではの魅力で、多くのファンを夢中にしています。
見かけによらず武闘派
温和な雰囲気で親しみやすさがある禄郎ですが、それは彼が年齢を重ねて大人になったためです。
「月間落語」の記者・樫尾公久(かしお きみひさ)によると、かつての禄郎は人間関係で揉め事を起こすことも少なくなかったといいます。
たとえ相手が自分より目上の兄弟子であろうと、必要だと感じれば衝突も辞さない姿勢から樫尾は禄郎を「武闘派」と表現しました。
また、立場度外視で揉めた経験を持つのは、あかねにも通じるところがあります。
禄郎が何かとあかねを気にかけるのは、自身との共通点を見出していたからかもしれません。
高座にて闘争心が垣間見えることも
大人しそうな見た目からは想像しにくいですが、「武闘派」と呼ばれる禄郎の闘争心は強めです。
大御所落語家が主催する落語会に出演する際、若手落語家の多くは委縮したりゴマをすったりします。
しかし禄郎はそのような場面でも躊躇なく「その日一番のウケを狙うこと」にこだわり、勝負を仕掛けるのです。
誰が相手でも退いたり媚びたりせず、自分の落語を出し切ろうとするからこそ、禄郎は多くの門弟を抱える柏家一門で頭角を現し「麒麟児」と呼ばれるまでになりました。
参考記事:あかね噺 主な登場人物まとめ|キャラクター紹介記事一覧
柏家禄郎の名言
ここでは、禄郎のキャラクターがよくわかる台詞を3つ紹介します。
それでも圧倒するから“上”なんじゃねぇの?
あかねに突っかかっていたりゑんを諫めた際の台詞です。
たとえあかねのせいで高座に支障が出たとしても、それでも圧倒するのが立場も実力も上の人間の振る舞いだと、禄郎は冷静に諭していました。
笑い合えない毒舌はただの失礼
りゑんに仕返ししたあかねを注意した場面での台詞です。
あかねが行った噺に対する指導ですが、日常の人間関係を構築する際にも活かせそうな教えであり、禄郎が良識人であることがうかがえます。
俺はお前を買ってるんだがな
魁生とお茶をした際に禄郎が言った台詞です。
魁生には、「志ぐまの芸」についてあれこれ嗅ぎまわっている禄郎を大人しくさせたいという狙いがありましたが、禄郎は好戦的な言葉を返すのみであまり効果を発揮しませんでした。
まとめ
『あかね噺』に登場する、柏家禄郎について解説しました。
あかねにとって「良いお兄さん」のようなポジションにいる禄郎ですが、今後あかねがより実力をつければライバル関係になる可能性もゼロではないと考えられます。
また、魁生と禄郎のどちらが先に真打になるのか、2026年放送予定のテレビアニメに禄郎が登場するのかも、ファンとしては気になるところです。
禄郎の人柄や過去、詳細なプロフィールなどはまだまだ不透明で、彼が「志ぐまの芸」に興味を示す理由もわかっていません。
今後物語が進むにつれて、禄郎というキャラクターがより明確になるのが楽しみです!
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