異世界転生ジャンルの新機軸!「逆」異世界転生『デッドマウント・デスプレイ』の魅力

ここ数年でどんどん人気マンガを輩出している「異世界転生ジャンル」
ファンタジーで自由な世界観が病みつきになる反面、「また異世界か…」とお腹いっぱいな人も多いはず。

そんな異世界転生マンガにおいて、あっと驚く展開を採用して前代未聞の「逆・異世界転生」をやってのけたのが『デッドマウント・デスプレイ』です。

 

『デッドマウント・デスプレイ』について

『デッドマウント・デスプレイ』はヤングガンガンで2017年から連載が始まり、現在も大人気連載中
2022年10月時点で単行本は9巻まで発売されています。

原作は2000年代を代表する人気ライトノベル『デュラララ!!』を執筆された成田良悟先生が担当。作画は成田先生と『バッカーノ!』でコンビを組む藤田新太先生です。

単行本は、巻末に成田先生書き下ろしの短編小説が掲載されているという豪華仕様となっています。
こちらの小説は異世界側のお話がメイン。本編をより一層楽しめる内容ですので要チェックです!

掲載雑誌: ヤングガンガン
連載開始: 2017年
原作: 成田良悟 先生
作画: 藤田新太 先生

 

 

『デッドマウント・デスプレイ』あらすじ

現代にやってきたのは異世界からの転生者。
遺体となった四乃山ポルカの体を転生の器にしたせいで、新宿の欲望渦巻く人間関係に巻き込まれていきます。

都市伝説、死霊、厄災……『デッドマウント・デスプレイ』はあらゆるオカルトと群像劇の融合を楽しめる「転生」ノワール・ファンタジーです。


作者の成田先生が「第1話をとにかく読んでほしい!」と声を上げるほど、何を伝えてもネタバレになってしまう巧みなストーリー展開を楽しむことができます。

 

『デッドマウント・デスプレイ』の魅力

 『デッドマウント・デスプレイ』を読んでまず驚かされたのは、物語の出発が異世界である点です。

ライトノベルに限らず今や定番とも言える域に達した「異世界転生ジャンル」ですが、私たちが多く目にするのは現代から異世界への転生ストーリーではないでしょうか。『デッドマウント・デスプレイ』はそれが逆転。異世界から現代へと転生者がやってくることで物語が始まるのです。

しかも転生してくるのは「そっちか!」と驚くキャスティング。たった1話のうちに2度も予想を裏切られ、あっという間に『デッドマウント・デスプレイ』の世界観に引き込まれてしまいます。

そして「レミングス」「怪人ソリティア」「火吹き蟲」をはじめとする新宿を騒がす奇怪な事件の首謀者たちは、ときに魔力を上回る異様な能力の持ち主ばかり。

転生者がチートキャラなだけではなく、現代で抗えない苦境に立たされるのも読み応えを感じるポイントではないでしょうか。

逆異世界転生をしてきた転生者が、新宿の複雑な人間関係と奇怪な事件に巻き込まれていく…。重厚なエピソードを飽きることなく読み進めさせるのは、成田先生の脚本力と、異世界や怪異の不気味さを描ききる藤田先生の卓越した画力があってこそです。

物語が進むにつれ、現代の新宿と異世界が徐々にリンクしていくのも面白さのひとつ。新宿にはどんな謎が隠されているのか、この転生は仕組まれたものだったのか。興味は尽きません。

 

 

『デッドマウント・デスプレイ』キャラクター紹介

『デッドマウント・デスプレイ』を彩る、魅力的なキャラクターたちをご紹介します。人間関係が複雑なだけあり、登場人物も非常に多いのが特徴です。

※ ここからの紹介は物語のネタバレを多く含みますのでご注意ください。

異世界の関係者

「死霊使い」屍神殿(かばねしんでん)

異世界における希代のネクロマンサー
身寄りのない子供たちと穏やかな時を過ごすことを願っていたが、ゲルドウッド教団に愛する子供たちを殺され報復。のちに死霊へと変貌してしまった。
シャグルアとの対決で「平穏に暮らせる世界」への転生術を成功させ、ポルカの遺体に転生してしまう。

「災厄潰し」シャグルア

「生まれつき霊の姿が見える」という亜眼を持っている。ゲルドウッド教団の最強の兵士
「災厄潰し」として屍神殿討伐に向かう。屍神殿を葬ったと讃えられるが、世界の不穏な気配を感じている。

新宿の関係者

四乃山 ポルカ/屍神殿 (かばねしんでん)

元の体が殺し屋のミサキに殺されてしまったところ、屍神殿が遺体に転生した。
頭脳明晰なようで大ざっぱ、興味の対象が限定的など、常識で計り知れない行動をみせる。周囲の霊と会話し操ることもできる。魔術を使った異能で事件に立ち向かう

ポルカという名前は、母親のカノンが命名。「カノン」が楽曲の一種であり、彼女の故郷の言葉と一致する「ポルカ」という舞曲のジャンルから来ている。
生計を立てるため新宿の廃ビルを拠点に占い師として活躍するが、占い稼業が警察・厄ネタとの接点となり、事件に巻き込まれていく。帝国のマークをシンボルとした組織「サバラモンドの落とし子」に疑念を抱いている。

 

四乃山 ポルカ/真ポルカ(サメの人形)

四乃山家の次男。何者かに命を狙われ、ミサキに殺されてしまった。屍神殿が肉体に宿ったことで魂の行き場を失い、サメの人形に定着することになった。シリアスにならないのんびりした性格。

崎宮 ミサキ (さきみや みさき)

ヤクザや殺し屋を何人も手にかけてきた殺し屋
依頼を受けてポルカを殺害するも、蘇ったポルカ(屍神殿)に返り討ちに合ってしまった。その後、ゾンビとして復活。笑顔でとてもおっかないことを言う。
前髪のメッシュは殺し屋に殺された両親の返り血を浴びた場所。亡き両親の営んでいた会社の令嬢としても有名。

 

繰屋 匠 (くるや たくみ)

14歳で起業した元・天才少年。ミサキが殺した遺体の処理係を派遣する監視役。ドローンを操作しあらゆる情報を把握する。
会社を乗っ取られる・家族が無理心中・恨みからやけどを負わされる……など、修羅場が多い。人間不信に陥らなかったのは、クラリッサやミサキ・ポルカの存在が大きいようだ。
過去に所属していた半グレ集団とのいざこざから、警察と浅からぬ因縁を抱えている。

 

細呂木 雅 (ほそろぎ みやび)

元警視庁監察官
強い心残りがあったため現世に止まっていたところ、ポルカと契約し魂をシャープペンシルに定着させた
事情通で、思慮深い語り口調で筆談する。「サバラモンドの落とし子」の謎を追う中で何者かに殺されてしまった。ツバキやリサと因縁があるらしい。

倉木 リサ (くらき りさ)

新宿の仲介屋。通称クラリッサ
表の顔はバーのオーナーだが、裏では新宿の殺し屋たちを取り仕切るなど非合法な仕事を行っている。ポルカが住むための廃ビルを斡旋した。
実業家の孫娘で、高校生の時に誘拐された過去を持つ。

岩野目 ツバキ (いわのめ つばき)

「レミングス」「火吹き蟲」「怪人ソリティア」など奇怪な事件の犯人たち(=厄ネタ)を追う「新宿署生活安全課 第三資料編纂係」に所属している。ホストのような見た目で他人を懐柔するのがうまい。飄々としていながらもなにやら思惑を抱えている様子。サバラモンドの落とし子のマークからポルカたちに繋がる。

荒瀬 耿三郎 (あらせ こうざぶろう)

ツバキの同僚。圧倒的武力で対象者を制圧する武闘派警察官。繰屋が以前に所属していた半グレ集団を壊滅させた。

合川咲姫(あいかわ さき)

ツバキの同僚で幼馴染。鑑識係

八津 蘭丸(やつ らんまる)

ツバキの同僚。ポルカの住む廃ビルの監視の途中で偶然火吹き虫と遭遇。魔術による超常現象も目撃してしまう。
「週刊ドライ」の記者をしている妹(胡蝶=エイト・ポート)が、オカルト記事の取材と称しポルカ達に接近する。

所沢 弾正(ところざわ だんじょう)

ツバキの同僚。ポルカの住む廃ビルの監視の途中で、偶然火吹き虫と遭遇。魔術による超常現象も目撃してしまう。

鷹巣次郎太郎(たかのす じろたろう)

警視総監。スキンヘッドで強面、威圧感が強い。ツバキに「怪人ソリティア」の捜査本部の中核を担うよう指示する。四乃山家の動きにも目を光らせている。

 

四乃山家と関連機関

四乃山 呂算(しのやま ろざん)

ポルカの父。巨大財閥である四乃山グループの総帥。
ポルカの中身が入れ替わっていることに気づくなど、勘が鋭い。修羅場を多く潜ってきたのか、敵に回すと厄介そうな人物。周囲には常に警備の人間が潜んでいる。

四乃山  岳(しのやま がく)

呂算の長男。ポルカの異母兄弟

四乃山 尊(しのやま たける)

四乃山  岳の長男。四乃山警備の社長を務める。
落ち着いた立ち居振る舞いだが、邪魔者を容赦なく排除する冷酷さを持っている。

四乃山 希吏(しのやま きり)

尊の妻。資産家の次女で穏やかな表情で家族を包む。

四乃山 涼火(しのやま すずか)

故人。四乃山  岳の長女
四乃山家の暗部で画策されていた放火事件の計画を知り、ボイラー室で殺されてしまう。幼い弟・妹を思うあまり、霊となって取り憑いてしまった。

四乃山 小夜(しのやま さよ)

四乃山  岳の次女
インドアな自宅警備生活を送る。サメが大好きで大抵のことはサメグッズで解決してしまうほど。ポルカたちと廃ビルを拠点に生活することに。のちにポルカの正体を知ることになる。

四乃山 華月・紫月(しのやま かづき・しづき)

四乃山  岳の三女と次男(双子)
占い師として活動するポルカの元へ突撃してきた。涼火の死は自分たちのせいだと自責の念に囚われている。

四乃山 カノン(しのやま かのん)

故人。ポルカの母親で呂算が還暦を過ぎてからの後妻。肩身のせまい思いをしていた。

龍宮機関(りゅうぐうきかん)

尊が取り仕切っている四乃山家の暗部

黒雷(ヘイライ)

四乃山を支える一族・雷家の機関。暗殺を生業とする雷家の中でも特別な一族である。

雷 小幽(レイ シャオユウ)

四乃山家直属の護衛。「黒雷」の1人。小夜のお付きとして行動をともにしている。過去の任務で四肢を切断されるが、呂算の計らいで新たな四肢(サイボーグ)を手に入れてからというもの、呂算に魂を捧げている。ポルカへ嫉妬心と猜疑心を抱いている。

 

新宿を騒がす「厄ネタ」

レミングス/根津(ねづ)

サブマシンガンで撃たれても平然としている、ナイフを刺されても動き続けるなど、ネクロマンサーであるポルカ(屍神殿)に脅威を感じさせるほど人間離れした存在
パーカーで身を覆い、顔も包帯でまかれほとんど露出していない。突出した身体能力と不気味な動きを見せる。四乃山尊が主導する「龍宮機関」に所属している殺し屋。ツバキたちが追う厄ネタの1人である。

火吹き蟲

都市伝説の殺し屋。複数人で構成され神出鬼没である。「火の用心」の傘やレインコートがトレードマーク。
犯行現場に焼き文字を残す。その手口は謎に包まれている。ポルカと接触した際「サバラモンドの落とし子」というキーワードを投げかけ一触即発している。

怪人ソリティア/雪車村天烏鵶(そりむらてんあ)

奇術師。刑務所を抜け出したのち、とある「マーク」をきっかけにポルカたちの存在に行き着く。愉快痛快な言動で事態を引っ掻き回す明るいおじさん。「怪人ソリティア」は本名の「そりむらてんあ」からツバキが命名した。

雑貨殿(ざっかでん)

東京拘置所内の情報屋。ツバキが命名した。法外な対価と引き換えにどんなものでも手配する商人。
「店員」を使い、ソリティアの電波ジャックを支援した。鼻炎と花粉症でマスクを着用している。
元の商家は100年前の国の資料に「初代」が記録され、そこから雑貨殿が「五代目」となっている。ちなみに「先代」はすでに物語の中に描かれているらしい…。

 

渋谷の関係者

阿牙倉 百矢(あがくら ももや)

渋谷の殺し屋・阿牙倉一族の1人。2mを超える身長を有する。新宿でクラリッサのバーの店員を殺害する。
成田先生が藤本先生に『自由裁量でとにかく強そうなキャラと武器をデザインしてみてください』と丸投げしたところ生まれたキャラクター。
「姉さん」も強烈なキャラクターで、百矢曰く「泥棒に入られた時に姉さん達に頼るぐらいなら泥棒100人と暮らした方がマシ」とのこと。

 

阿牙倉 マジリ(あがくら まじり)

阿牙倉一族の家長。小幽の手足を切断した張本人。
阿牙倉に血のつながりはなく、気に入った子を勧誘している。火吹き蟲やサバラモンドの落とし子についても知っているようだ。

 

サバラモンドの落とし子

サバラモンドの落とし子

現代日本で暗躍する謎の組織
屍神殿が暮らしていた帝国の国章を簡略化したと思われるマークを組織のシンボルにし、それがきっかけでポルカや警察の道が交わることになった。このマークを知っていた細呂木が殺されるほどの秘密を抱えている。
帝国筆頭宮廷魔術師であるアリウス・サバラモンドや、異世界と現代のつながりに深く関わりがあると推測される。


 

『デッドマウント・デスプレイ』を無料で読むには?

『デッドマウント・デスプレイ』はマンガアプリ「マンガUP!」で配信されています。

無料公開チャプターとは別にポイント消費で読めるチャプターがあり、ポイントは1日ごとに付与されます。
さらに動画を閲覧することで読めたり、コインでポイントを買えたりと、アプリではさまざまな方法で『デッドマウント・デスプレイ』を読み進めることができます。

「マンガUP!」iOS版

「マンガUP!」Google Play版

 

『デッドマウント・デスプレイ』のアニメ化は?

残念ながら、2022年10月現在『デッドマウント・デスプレイ』のアニメ化情報は出ていません。

しかしながらポップアップショップの開催など、作品を取り巻く熱量は確実に上昇中!

原作の成田良悟先生は大ヒットとなった『デュラララ!』も手掛けていたことから、『デッドマウント・デスプレイ』もアニメ化への期待が高まりますね。

 

『デッドマウント・デスプレイ』公式SNS

『デッドマウント・デスプレイ』の最新情報は公式SNSのチェックが便利です!

 

ライター:カルコレ編集部 あまみん 

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