『ガメラ』とは? 過去シリーズや最新アニメ『GAMERA -Rebirth-』情報まとめ

日本のみならず世界でも愛されている怪獣映画シリーズ『ガメラ』

昭和から平成にかけていくつもの物語を私たちに届けてくれたガメラですが、そんなガメラが2023年、ついに令和版としてアニメでカムバックします。

この記事では、これまでのガメラを振り返りつつ、最新シリーズ『GAMERA -Rebirth-(ガメラ リバース)』を紹介! 大怪獣・ガメラの魅力を知って新作アニメに備えましょう!

 

ガメラの作品概要

・監督  湯浅 憲明(ゆあさ のりあき)、金子 修介(かねこ しゅうすけ)、樋口 真嗣(ひぐち しんじ)ほか

・脚本  高橋 二三(たかはし にいさん)、伊藤 和典(いとう かずのり)ほか

・初登場 1965年11月27日公開『大怪獣ガメラ』

・制作会社 大映(現・KADOKAWA)

 

1965年公開の映画『大怪獣ガメラ』の主人公怪獣であるガメラは、東宝製作の怪獣映画「ゴジラシリーズ」のヒットに触発されて誕生しました。そのため、最初は「ゴジラの二番煎じ」だといわれ、軽んじられることも多かったといいます。

しかし『大怪獣ガメラ』の予告編が公開されると、ゴジラとは大きく違った雰囲気に子供たちが興味を示し、映画封切り後は大ヒットを記録

瞬く間に人気怪獣となったガメラは、以降も多くの続編作品が生み出され、今では全作品を総称してガメラシリーズと呼ばれています。

 

 

そもそもガメラとは?

細かいビジュアルや身体的特徴は作品によって異なりますが、ガメラとは巨大な亀に似た怪獣です。

本物の亀のように手足や頭部を甲羅に収納できるだけでなく、人間のように直立二足歩行することもできます。

亀というと「のんびり」「臆病」というイメージがありますが、ガメラはそのイメージとは真逆の卓越した運動神経および攻撃力を持つのが特徴。アクロバティックな動きで技を出したり、体重差のある敵怪獣に堂々と挑み投げ飛ばしたりと、見た目からは想像できないパワフルさがガメラの魅力です。

また、大抵の攻撃は甲羅に潜ることで難なくかわせるほか、たとえ大怪我を負っても水中でしばらく休めば全快するなど、驚異の生命力の持ち主でもあります。

身体能力だけではなく知能もとても高く、人間の大人と子供をしっかり区別し、人間の言葉を理解しているような描写も。

このような特徴から、ガメラは
「数多く存在する怪獣キャラクターの中でも群を抜いた"オールマイティ怪獣"である」
と言っても過言ではないでしょう。

 

ガメラ誕生秘話

ガメラには
「たまたま見かけた島の形が亀の甲羅に似ていたから、亀モチーフの怪獣になった」
という逸話があります。

ある日、飛行機に搭乗しながら外を眺めていた旧大映の社長・永田 雅一(ながた まさいち)氏は、亀の甲羅によく似た形の島を発見。

島の形にインスピレーションを受けた永田社長は「大映の怪獣は亀モチーフだ!」と主張し、亀によく似たビジュアルのガメラが誕生しました。

また、ガメラという名前を付けたのも永田社長です。

「ガメラという名はあまりにもゴジラと似すぎている」
と周囲のスタッフは反対しましたが永田社長は頑なに譲らず、ガメラと命名されることになったといいます。

 

ガメラは子供の味方

巨体に鋭い視線、下あごから生えた大きな牙…と恐ろしげな姿をしているガメラ。ですが、ガメラは全シリーズ一貫して子供には優しい姿勢を貫いています。

人間の子供はガメラにとって「守るべき存在」であるらしく、子供のピンチには率先して駆けつけているほか、過去には子供の祈りに共感して危篤状態から復活したこともありました。

ガメラが子供を大切にする理由は不明ですが、永田社長は常々
「ガメラには哀愁がないといけない」
「子供たちの共感を得る哀愁が必要」
と言っていたそうです。

ガメラが世代を超え愛される怪獣となったのは、どことなく漂う哀愁や人間味のようなものがあることも理由の一つといえるでしょう。

 

 

ガメラシリーズを簡単におさらい

ガメラシリーズは、大きく分けて「昭和版」「平成版」「新生版」という3つに分類され、時代によって微妙にキャラクターデザインも変わります。

ここからは、各時代のガメラ作品を振り返っていきましょう!

 

昭和版ガメラ

昭和版ガメラは、以下8作品です。

『大怪獣ガメラ』(1965年11月公開)

『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』(1966年4月公開)

『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』(1967年3月公開)

『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(1968年3月公開)

『ガメラ対大悪獣ギロン』(1969年3月公開)

『ガメラ対大魔獣ジャイガー』(1970年3月公開)

『ガメラ対深海怪獣ジグラ』(1971年7月公開)

『宇宙怪獣ガメラ』(1980年3月公開)

また、昭和版ガメラのプロフィールは以下のようになっています。

・体高  60m

・重量  80t

・年齢  約8,000歳

・大気圏内飛行速度  マッハ3

・水中潜航速度  150ノット

・歩幅  20m

・生息地  古代アトランティス大陸

・技  火炎噴射、怪力、回転ジェットなど

・好きな食べもの  ミサイルや核燃料、雷なども含む、ありとあらゆる熱エネルギー

・嫌いな食べもの  タマネギ、ニンジン

・趣味  モンキーダンス

約8,000年も生きているのに「タマネギやニンジンが嫌い」「モンキーダンスが趣味」と、どこか幼さを感じる昭和版ガメラのプロフィール。

昭和版ガメラには「子供たちからの支持を得る」という一つの目標があったため、子供が親しみやすいプロフィールになったと考えられます。

昭和版8作品の中にガメラが趣味を楽しむシーンはなかったと記憶していますが、ぜひ一度ガメラのモンキーダンスを見てみたいですね。

 

平成版ガメラ

平成版ガメラは、以下3作品です。3作品を合わせて「平成三部作」とも呼ばれています。

『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995年3月公開)

『ガメラ2 レギオン襲来』(1996年7月公開)

『ガメラ3 邪神覚醒』(1999年3月公開)

この次に紹介する新生版ガメラも、実は平成に公開された作品。しかし、上記3作品で1つのシリーズがきれいに完結していることから、平成版ガメラは3つとされています。

 

平成版ガメラのプロフィールは以下の通りです。

・体高  80m

・重量  120t

・年齢  推定1億5千万歳

・大気圏内飛行速度  マッハ3.5

・水中潜航速度  180ノット

・生息地  深海の洞窟

・技  ハードスラップ、ラッシングクロー、エルボークローなど

昭和版ガメラは「古代の怪獣」という位置づけでしたが、平成版ガメラはさまざまな設定が追加され「生体兵器」という位置づけになっています。

体のサイズが大きくなったことや難易度の高い技が出せるようになったのも、昭和版ガメラよりも戦闘能力が上がったことが理由でしょう。

 

新生版ガメラ

新生版ガメラは、2006年に公開された『小さき勇者たち〜ガメラ〜』1作のみです。

ガメラ生誕40周年作品として制作された本作は
「ガメラは少年のために。少年はガメラのために。」
がキャッチコピー。

平成版ガメラが環境問題や現実社会とリンクしやや大人向けの内容だったのに対し、新生版ガメラは子供も楽しめるファミリー映画に仕上がっています。

新生版ガメラは、1973年と2006年という2つの時代が作品舞台になっているのが特徴。

下記は、1973年に出現したガメラのプロフィールです。

・体高  35m

・重量  1,200t

・生息地  火山帯のどこか

・技  火球噴射、自爆

ガメラはこれまでずっと「ガメラ」という生物名で呼ばれてきましたが、新生版では主人公・相沢 透(あいざわ とおる)が命名した「トト」という名前で呼ばれています。

 

 

2023年、新シリーズ『GAMERA -Rebirth-』がNetflixにて配信!

2006年の新生版ガメラ公開後、新作発表が途絶えていたガメラシリーズ。

ファンの多くは
「ガメラ生誕50周年を迎える2015年に新作映画が公開されるのでは?」
と睨んでいましたが、50周年記念映像は公開されたものの映画の発表はありませんでした。

ですが2022年11月、ガメラシリーズの最新作『GAMERA -Rebirth-』制作決定の発表が!

『GAMERA -Rebirth-』はシリーズ初となるアニメーション作品で、作品形態は映画ではなくNetflixによる世界配信となっています。

 

『GAMERA -Rebirth-』の概要

・原作  KADOKAWA

・監督  瀬下 寛之(せした ひろゆき)

・脚本  猪原 健太(いはら けんた)、瀬古 浩司(せこ ひろし)、山田 哲弥(やまだ てつや)ほか

・配信サイト  Netflix

・配信期間  2023年日時未定

・話数  全6話

・アニメーション制作会社  ENGI(エンギ)

・公式サイト  『GAMERA -Rebirth-(ガメラ リバース)』公式サイト

・予告映像『GAMERA -Rebirth-』は、主人公の4人の少年とガメラの物語になるとのこと。物語の時代設定は1989年であり、大人が見ても楽しめる作品に仕上がるのではないでしょうか。

 

また、主役の少年役を演じる声優は以下の通りです。 

・ボコ役  金元 寿子(かねもと ひさこ)

・ジョー役  松岡 禎丞(まつおか よしつぐ)

・シュンイチ役  豊崎 愛生(とよさき あき)

・ブロディ役  木村 昴(きむら すばる)

具体的な配信日時は2023年5月現在未定のため、最新情報はぜひ公式サイトをチェックしてくださいね!

 

『GAMERA -Rebirth-』のガメラプロフィール

・体高  60m

・体重  800t

・能力  火球、飛行など

『GAMERA -Rebirth-』のガメラは、歴代ガメラよりも大きく長い腕を持っており
「より戦闘能力が上がっているのでは?」
といわれています。

予告映像ではこれまでよりも素早い動きで敵怪獣に突進するガメラの姿が確認でき、大迫力のバトルシーンにも期待です!

 

『GAMERA -Rebirth-』でガメラと敵対する5怪獣

公式サイトでは「GAMERA vs 5 KAIJU」と表記されており、ガメラの敵怪獣は少なくとも5体存在することが示唆されています。

2023年5月現在発表されているのは「ギャオス」「ジャイガー」「ジグラ」という5怪獣中3体です。この3体は昭和版ガメラシリーズにも登場した人気怪獣。

残り2体も順次発表されるそうなので、公式からの続報を待ちましょう!

 

『GAMERA -Rebirth-』の主題歌はWANIMAが担当

『GAMERA -Rebirth-』は、主題歌・エンディングテーマともに、スリーピースバンド「WANIMA(ワニマ)」の楽曲になることが発表されています。

本作のために書き下ろされる楽曲はまだリリースされていませんが、ボーカルのKENTAさんいわく
「自分が大事に思っていることを歌詞にした」
そうです。

『GAMERA -Rebirth-』が配信される際には、ぜひWANIMAの楽曲にも注目してください!

 

 

まとめ

アニメ『GAMERA -Rebirth-』の配信が発表され、昭和・平成・令和と3つの時代で活躍することが明らかになったガメラ。

迫力の戦闘シーンだけでなく、深いテーマ性や共感しやすいストーリーもガメラ作品の魅力です。

『GAMERA -Rebirth-』の公開を待っている間は、過去のガメラシリーズを見返してみてもいいかもしれませんね。

 

ライター:カルコレ通信編集部 ごとう ゆき

 

<参考>
GAMERA -Rebirth- | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
ガメラ生誕50周年記念特別サイト
大怪獣“ガメラ”新作アニメ『GAMERA -Rebirth-』2023年配信決定、メインPV初公開 | ORICON NEWS

 

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