『ひゃくえむ。』海棠の現実逃避とは?かっこいい名言や声優情報を解説

数々の人間ドラマ、才能と努力の対比、迫力あるレースシーンなどがつめ込まれている名作『ひゃくえむ。』

100メートル走という一瞬に人生をかける情熱と儚さを描いた本作は高い人気を誇り、2025年には劇場アニメ化もされました。

今回は『ひゃくえむ。』に登場するトップランナーの一人・海棠(かいどう)に焦点を当て、キャラクター性や声優情報、名言などを解説します。

キャラクターに関する知識が増えることで、作品理解がより深まれば幸いです!

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『ひゃくえむ。』海棠(かいどう)のプロフィール

・本名:不明

・年齢:33歳

・所属:株式会社クサシノ


『ひゃくえむ。』のキャラクターたちは個人情報がほとんど明かされておらず、海棠においても詳しいプロフィールは不明です。

ここでは、本編から見えた海棠の特徴や人柄を紹介します。

トガシが所属する企業の先輩選手

海棠は、主人公・トガシも所属する「株式会社クサシノ」で活躍しているベテラン選手です。

短距離界で戦ってきた年月はすでに15年を超えていますが、タイムは今も衰えておらず、去年の日本陸上では3位入賞を果たしています。

しかし、日本陸上界の最前線で輝くトップアスリートの一人ではあるものの、日本記録保持者で「絶対王者」と呼ばれる名選手・財津(ざいつ)に阻まれ、海棠はいつも1位を逃していました。

そのため海棠は「打倒・財津」を強く意識し続けており、新年会の挨拶でも財津の名前を出しています。

また、海棠といえば常に競技用と思われるサングラスを着用しているのがトレードマーク。

企業の新年会でもサングラスを身につけており、スーツ×サングラスというハイセンスなファッションを見せていました。

現実逃避のスペシャリスト

新年会の席で、海棠はトガシからアドバイスを求められます。

このときのトガシは成績が緩やかに下がっており、それに伴い走る目的も見失いかけていました。

アドバイスとして、海棠は自身の身の上話をします。

いつも一歩先に財津がいる現実、才能ある若手が台頭してくる現実、自分が老いていく現実…。

このような「自分が勝てない材料」となる現実を、海棠は全て正面から受け止めて把握していました。

しかし一方で、「自分の勝利が非現実的なのであれば、全力でその現実から逃避する」という考え方も持っており、常に次こそは勝つと信じていたのです。

海棠にとって現実逃避は自身への期待であり、自分が自分を諦めていないという姿勢の表れでした。

「現実への向き合い方」をトガシに突きつける

前述の海棠からのアドバイスをもとにトガシは「勝ち負けだけじゃなく、どこかの誰かのために走る」という独自の現実逃避法を編み出します。

実際、こう考えるようになってからのトガシは好タイムを出せるようになり、一見良い方向に進んでいるようでした。

しかしトガシの現実逃避法は、勝敗の世界で生きるプロの陸上選手としては現実を直視していないともいえます。

これをいち早く見抜いた海棠は「現実に向き合う重要性」をトガシに伝え、注意を促しました。

海棠がすぐに的確なアドバイスができたのは、自身も長年苦しい現実に向き合った経験があるからなのかもしれません。

一方的に目を塞いで現実を見ないようにするのは誰でも簡単にできますが、きちんと現実に向き合ったうえで現実逃避するには、多くの葛藤を乗り越える必要があります。

海棠の声優は津田健次郎(つだ けんじろう)さん

劇場アニメ『ひゃくえむ。』で海棠を演じたのは、声優の津田健次郎(つだ けんじろう)さんです。

津田健次郎さんのプロフィール

所属事務所:アンドステア

生年月日:1971年6月11日

身長:170cm

出身地:大阪府

趣味:カメラ・バイク

受賞歴:第15回声優アワード 主演男優賞

津田健次郎さんの主な出演作

『TIGER&BUNNY』ネイサン・シーモア

『チェンソーマン』岸辺(きしべ)

『呪術廻戦』七海建人(ななみ けんと)

『ゴールデンカムイ』尾形百之助(おがた ひゃくのすけ)

『遊☆戯☆王デュエルモンスターズシリーズ』海馬瀬人(かいば せと)など


津田さんは、比較的スムーズに海棠というキャラクターを立ち上げられたと語っています。

ただし海棠は、実年齢より大人っぽく見えるもののまだ現役選手でいられるくらいには若いため、重厚感がある台詞でもあえて重くなりすぎないように意識して演じたそうです。

独特の低音ボイスを持つ津田さんの声は海棠のイメージにぴったりハマっており、劇場アニメを見たファンからも好評を得ています。

劇場アニメを視聴する際は、ぜひ津田さん演じる海棠の声にも意識を傾けてみてください!

海棠の過去と財津(ざいつ)との関係

物語終盤、日本陸上準決勝にて海棠は財津と直接対決を行います。

ここでは、海棠の過去を踏まえつつレースの展開をネタバレありで解説します。

海棠の過去

『ひゃくえむ。』に登場するランナーは、大きく分けて2つに分類できます。

一つは努力によって速さを手に入れた努力型、そしてもう一つが生まれつき走りの才能を持つ才能型です。

海棠は、もともと走りの才能に恵まれた才能型のランナーでした。

小学校・中学校時代の海棠はまさに「負けなし」の速さを持っており、あらゆる大会にて好成績を残していたのです。

天性の才能に加えて本人が努力したのもあり、高校3年生の海棠は「インターハイで初の1位を狙えそう」と言われるまでの選手に成長していました。

しかしこのときのインターハイには、当時高校1年生だった財津も出場していたのです。

弱冠15歳にして財津はすでに完成された速さを持っており、それから15年が経過した今なお、ずっと財津は海棠の一歩前を走っています。

日本大会準決勝にて、現実を知る

迎えた日本陸上の準決勝当日。

2組には、財津・海棠・小宮(こみや)など多くのトップランナーが選出されていました。

激戦が予想されるこのレースは、主に「絶対王者の財津か」「若手注目株の小宮か」という話題で持ちきりになります。

海棠は、世間が「財津か小宮か」で盛り上がり自分が蚊帳の外に置かれている現実も、きちんと受け止めていました。

スターターピストルが鳴り響き、いよいよレースがスタートします。

技術も体力も気力もまさに「パーフェクト」といえる状態で、走りながら海棠は自身の調子がいいのを体で感じていました。

そして自分史上最高の走りをしつつ頭は冷静だからこそ、海棠は「やっぱり財津はとてつもなく速く、自分は勝てない」という確かな現実にたどり着きます。

逃げずに現実を直視した結果、自分にとっては面白くない現実を見てしまった海棠。

しかしこれは海棠が意図して行った準備であり、彼はここから思考を転換させて「現実から逃げる走り」を見せるのです。

海棠VS財津、勝負の結果は…

一度しっかり現実を見たうえで「現実から逃げよう」と決めた海棠は、一気に加速をかけて前を走っていた小宮を抜かすことに成功します。

海棠はさらに加速を止めず、その怒涛の走りは饒舌な解説者も思わず「すごいな…」としか言えなくなるような疾走ぶりでした。

そしてついに50メートル地点で、先頭を走る財津と横並びに。

このとき財津と海棠は、一瞬ですが視線を交わしたような描写がありました。

「逃避で現実を追い越す!」と固く誓っていた海棠のスピードは一向に落ちず、そのまま財津を追い抜いて見事1位でゴールします。

15年間も「万年2着」の現実から抜け出せなかった海棠が、初めて1位を勝ち取った瞬間でした。

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海棠の魅力

ここでは、海棠の魅力を紹介します。

独自の「現実逃避」の哲学がかっこいい

海棠というキャラクターを理解するうえで欠かせない要素となるのが、彼の哲学である「現実逃避」。

現実逃避という言葉だけを聞くとマイナスな印象を持ちますが、それは多くの人が現実から逃げる際、同時に本来のやるべきことや責任からも逃げてしまうためです。

しかし海棠が逃避するのは、きちんと直視し一度受け止めた「現実」のみ。

「財津に勝てない」「そして勝てる見込みも薄い」という現実を、海棠は誰よりも冷静に受け止めています。

しかしこの現実を認めてしまうと自分を諦めることにつながるため、海棠はこの現実だけを選んで逃避し、勝負や走ることからは逃げない姿勢を取っているのです。

芯の通った哲学を持ち、実際にその哲学を体現している海棠は、多くの『ひゃくえむ。』ファンからかっこいいと評価されています。

意外と面倒見がいい

同じ企業に所属しているとはいえ、海棠にとってはトガシもライバルの一人です。

しかしトガシからアドバイスを求められた際、海棠はわかりやすい答えこそ示さなかったものの丁寧に回答しており、意外と面倒見がいい性格なのがうかがえます。

準決勝での熱戦も、トガシは海棠に注目して応援していましたし、もしかすると作中では描かれなかった先輩後輩の絆があったのかもしれませんね。

ちなみに、トガシも海棠と同じ才能型のランナーです。

海棠が何かとトガシの相談に乗ってあげるのは、自分と同じタイプだからこそ苦悩や葛藤が理解できるからなのかもしれません。

海棠の名言

海棠は、シンプルなのに胸を打つ台詞が多く、作中でたくさんの名言を残しています。

ここでは、海棠のキャラクターがよくわかる名言を3つ紹介しましょう。

現実が何かわかってなきゃ現実からは逃げられねぇ

トガシが現実逃避の解釈を誤り、現実に向き合うことに逃げてしまった際の台詞です。

海棠の言葉はトガシをひどく動揺させましたが、結果的に良い方向へと導いています。

現実は勝手に消えてくれない

新年会の挨拶で言った台詞です。

海棠はあくまで現実から逃げているだけであり、現実を自分の中で勝手に歪めたり消したりはしません。

俺は俺を認める

トガシからアドバイスを求められた場面での台詞です。

海棠は自分を認めることこそが自分の使命、仕事、生きる意味、走る理由だと語り、ゆるぎない信念を見せました。

まとめ

『ひゃくえむ。』に登場する海棠について解説しました。

普通の人よりかは才能があるものの、長年財津に勝てないことから、海棠は「走りの天才」とは呼べないでしょう。

しかし、そんな自分を認めて走り続ける姿はたとえ2着でもかっこよく、「信念のある走り」こそ海棠の武器です。

また、物語ラストではライバル・財津との勝負に勝利し、「現実は信念で凌駕できる」と頑張る人すべてに希望を与えました。

これを機に海棠が気になった方は、ぜひ原作漫画および劇場アニメで彼の激走をご覧ください!


参考

映画『ひゃくえむ。』公式サイト

ひゃくえむ。 | 【第1話】 / マガポケ | 少年マガジン公式無料漫画アプリ

『ひゃくえむ。』内山昂輝×津田健次郎が演じた“最強のライバル関係”【インタビュー】 | アニメイトタイムズ


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