鞍馬天狗(くらまてんぐ)とは?時代劇の名作と嵐寛寿郎(アラカン)の伝説を徹底解説
鞍馬天狗(くらまてんぐ)は、日本の時代小説や映画、テレビドラマで人気を博した架空のヒーローです。特に昭和の時代には、嵐寛寿郎(あらしかんじゅうろう)が演じる鞍馬天狗が多くの人々に愛されました。
本記事では、鞍馬天狗の誕生から、その魅力、そして映像化作品までを詳しく解説します。
▶︎▶︎参考記事「嵐寛寿郎(アラカン)とは何者?時代劇スターの生涯と代表作」
1.鞍馬天狗とは?|明治維新を背景にしたヒーロー像
鞍馬天狗は、大佛次郎(おさらぎじろう)が1924年(大正13年)から執筆した時代小説シリーズの主人公です。
幕末の動乱期を舞台に、勤王志士として活躍する剣士で、神出鬼没の存在として描かれています。その名の通り、鞍馬山の天狗にちなんだ名前を持ち、正義感あふれるヒーロー像が特徴です。
2.原作・小説の魅力と時代背景
大佛次郎の『鞍馬天狗』シリーズは、1924年に雑誌『ポケット』に掲載された「鬼面の老女」から始まり、1965年の「地獄太平記」まで、長編・短編合わせて47作が発表されました。
幕末の京都を中心に、政治的な陰謀や人間ドラマが繰り広げられ、読者を魅了しました。特に、少年・杉作との交流や、敵対する新撰組との対決など、物語性の高さが評価されています。
3.嵐寛寿郎が演じた鞍馬天狗|“アラカン”伝説とは
鞍馬天狗の映像化において、最も有名なのが俳優・嵐寛寿郎(通称:アラカン)による演技です。彼は1930年代から1960年代にかけて、鞍馬天狗役を数多く演じ、そのイメージを決定づけました。
白馬にまたがり、黒装束に覆面姿の鞍馬天狗は、当時の子供たちの憧れの的でした。嵐寛寿郎の演技は、正義感と人間味を兼ね備えたヒーロー像を見事に体現し、多くのファンを魅了しました。
嵐寛寿郎は鞍馬天狗の他にも、以下のような作品に出演しています。
・『明治天皇と日露大戦争』(1957年)
・『網走番外地』(1965年)
・『神々の深き欲望』(1968年)
・『座頭市と用心棒』(1970年)
・『男はつらいよ 寅次郎と殿様』(1977年)
4.映画・ドラマ化された「鞍馬天狗」の系譜
鞍馬天狗は、20世紀初頭から数多くの映像作品として親しまれてきた日本の時代劇ヒーローの草分け的存在です。なかでも、1930年代から1960年代にかけて製作された嵐寛寿郎主演による映画シリーズは、実に46本にのぼり、日本映画史における時代劇黄金期を象徴する作品群として高く評価されています。嵐の颯爽とした立ち回りや風格は、当時の観客に絶大な人気を博し、「国民的ヒーロー」としての地位を確立しました。
その後も、東千代之介、北大路欣也、野村萬斎ら実力派俳優たちによってテレビドラマ版が繰り返し制作され、それぞれの時代の価値観や演出手法を反映しながら、鞍馬天狗像は多様に再解釈されていきました。
これらの作品では、単なる勧善懲悪の痛快劇にとどまらず、幕末の政争や庶民の暮らし、志士たちの葛藤といった人間ドラマも丁寧に描かれています。時代劇という枠を超え、社会的メッセージや思想的深みを持つ点も、長年にわたって多くの視聴者を惹きつけてきた理由のひとつです。
5.まとめ
鞍馬天狗は、日本の時代劇における不朽のヒーローとして、多くの人々に愛され続けています。大佛次郎の原作小説から始まり、嵐寛寿郎の名演、そして数々の映像作品を通じて、その魅力は今なお色あせることがありません。幕末の動乱期を背景に、正義を貫く鞍馬天狗の姿は、現代の私たちにも多くの示唆を与えてくれます。
鞍馬天狗の世界に触れてみたい方は、まずは大佛次郎の原作小説や、嵐寛寿郎主演の映画を鑑賞してみてはいかがでしょうか。きっと、その魅力に引き込まれることでしょう。
引用元
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