『銀河英雄伝説』常勝の天才ラインハルト・フォン・ローエングラムとは?プロフィールや性格、名言を紹介!

ラインハルト・フォン・ローエングラムは『銀河英雄伝説』に登場する2人の主人公のうちの1人です。

部下たちをまとめ上げる突出したカリスマ性は、もう1人の主人公ヤン・ウェンリーにはない唯一無二の存在感があります。

この記事ではラインハルトのプロフィールや人柄、名言を深掘りし、若き皇帝の魅力を解説します。

INDEX
  • 『銀河英雄伝説』ラインハルト・フォン・ローエングラムとは?
  • 最新アニメでラインハルトを演じた声優は宮野真守さん
  • ラインハルトの性格や人柄
  • ラインハルトの名言5選
  • 『銀河英雄伝説』のラインハルトは強くて脆い絶対的カイザー
  •  

    『銀河英雄伝説』ラインハルト・フォン・ローエングラムとは?

    宇宙暦776年3月14日、下級貴族セバスティアン・フォン・ミューゼルの長男として誕生したラインハルト。

    幼馴染で親友のキルヒアイスとともに軍の幼年学校に入学し、卒業後は銀河帝国軍に所属する軍人となりました。

    任官後は生まれ持った戦争の才能で数々の完全勝利を掴み、周囲から「常勝の天才」と呼ばれ一目置かれるように。

    怒涛のスピードで功績を積み上げ出世したラインハルトは、第4次ティアマト会戦の功績で20歳の若さにして上級大将へ昇進し、ローエングラム伯爵の家督を相続します。

    その後、帝国の全権を手に入れたラインハルトは、銀河統一のため対同盟との戦争に力を入れるようになり、ヤンと熱戦を繰り広げるのでした。

     

    姉に育てられた少年時代

    事故で母を亡くし、5歳上の姉アンネローゼに育てられたラインハルト。

    財産を食いつぶした父のせいで帝国の首都星から下町への引っ越しを余儀なくされますが、そこで後の親友となるジークフリード・キルヒアイスと出会い、優しい姉と気の合う友に囲まれた幸せな幼少期を過ごします。

    しかしラインハルトが10歳の時、アンネローゼが皇帝フリードリヒ四世の後宮に召されることになり、楽しい日常が壊れました。

    ラインハルトは自分の大切な姉を奪った皇帝とゴールデンバウム王朝を憎み、現王朝を倒して帝国を変えることを決意。

    ラインハルトの決意に同調したキルヒアイスとともに、2人は「最速で目的を達成する手段」として軍人になることを選び、揃って帝国軍幼年学校に入学します。

     

    任官後はスピード出世を繰り返す

    幼年学校卒業後、軍へと任官したラインハルトはキルヒアイスを側近とし、負け知らずの功績をあげて出世を繰り返します。

    実力あるラインハルトは多くの部下から尊敬されましたが、貴族や有力軍人の中には彼を嫌う者も存在し「後宮の姉の七光りだ」と言われ妬まれることもありました。

    時に暗殺計画まで企てられながらも、自らの目的のために突き進み続けたラインハルトは、アスターテ会戦の功績により帝国元帥の称号を与えられ軍部の実権掌握に成功します。

    その後は爵位を進め国政の実権も握ると、銀河帝国の実質支配者となりました。

    自由惑星同盟を制圧し銀河統一を成し遂げた後は、23歳にして「初代皇帝ラインハルト1世」として即位します。

     

    容姿端麗のハイスペック男子

    ラインハルトは美しい金髪とアイスブルーの瞳を持ち、戦術だけでなく容姿にも恵まれました。

    しかし、どこまでも実力主義のラインハルトは「自分の努力によって得た結果では無い」という理由で容姿に興味を示しません。

    それどころかワーカーホリックな気質があったため、自身を着飾ったり派手な暮らしを送ったりすることに無頓着で、即位後も軍事用と政治用の軍服2着しか着用しませんでした。

    また、華やかな容姿とは裏腹にあまりにも質素な生活を好むため「下の者まで生活が萎縮する」とアドバイスされています。

    最新アニメでラインハルトを演じた声優は宮野真守さん

    最新アニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These(ディ・ノイエ・テーゼ)』でラインハルトの声を担当したのは声優の宮野真守(みやのまもる)さんです。

    過去にリリースされたOVAと劇場版2作品でラインハルトを演じたのは、声優の堀川亮(ほりかわりょう)さんですが、最新アニメではキャストが一新されました。

     

    宮野真守さんプロフィール

    生年月日:1983年6月8日

    出身地:埼玉県

    身長:182cm

    主な出演作:『Free!』松岡凛、『うたの☆プリンスさまっ♪』一ノ瀬トキヤ、『DEATH NOTE』夜神月、『機動戦士ガンダム00』刹那・F・セイエイなど

     

    ラインハルトの声はキルヒアイスの声とのバランスも考慮して選定されており、オーディションの段階から宮野さんはキルヒアイス役の梅原裕一郎(うめはらゆういちろう)さんとチームを組んで掛け合いを披露したそうです。

    ラインハルトの性格や人柄

    穏やかでちょうどいいゆるさを持った同盟国側のヤンとは異なり、ラインハルトは他人にも自分にもストイックで融通の利かない一面がありました。

    ここからは、ラインハルトがどのような人物だったのか、さらに詳しくチェックしていきましょう。

     

    売られたケンカは積極的に買う

    ラインハルトは幼少期から気が強く、好戦的な性格をしていました。

    たとえ相手が誰であっても自分の主張を貫くので、幼年学校時代は上級生ともよく喧嘩し「走るトラブル」と酷評されたほど。

    軍人として身を立ててからも和平交渉ではなく開戦を積極的に選択し、好戦的な性格は生涯一貫していました。

    しかし、アスターテ会戦では「無意味な犠牲は避けて撤退する」という判断を下しており、自分の個人的な感情だけでやみくもに争いごとを起こしているわけではありません。

    また、戦いを好み攻めることを得意とする一方、守ることに関してはないがしろにする部分があります。

     

    完璧主義の実力主義者

    ラインハルトは作中何度も昇進し数々の肩書きを手に入れますが、得た肩書きを誰かに自慢することは一度もありませんでした。

    「どんな行動を取ったのか」「どんな勝ち方をしたのか」という実力で物事の価値を計るラインハルトにとって、肩書きはさほど重要ではなかったのです。

    しかし、実力にこだわり完璧主義を貫くラインハルトの性格は、軍に勝利をもたらす一方で、不利に働くこともありました。

    ラインハルトの完璧な指示に従っていれば勝てると思い込んだ部下たちは、何も考えず命令に従うようになり、些細な予想外の事態が起こっただけで簡単に機能不全を起こすようになったのです。

    勝ち慣れた軍の慢心はその後もなかなか払しょくできず、多くの犠牲者を出すこととなります。

     

    時に激情家となることも

    普段は理性的で客観的な思考が強いラインハルトですが、時に自分の感情を最優先とする激情家な一面も覗かせています。

    特に自分が特別視している人物が関連すると周囲が見えなくなり、幼少期はアンネローゼを中傷して挑発してきたクラスメイトをボコボコにしたこともありました。

    大人になるにつれ激情家な性格はかなり改善しましたが完全とはいえず、今でもアンネローゼやキルヒアイス、ヤンのこととなると理性的でいられなくなることがあります。

    追い詰められると取り乱し感情的になるのは精神的に弱い証拠であり、ラインハルトの大きな欠点といえるでしょう。

    ラインハルトの名言5選

    ラインハルトは生まれ持った英雄性で周囲を鼓舞する言葉がスラスラ出てくる一方、自分勝手でわがままな発言も少なくありません。

    この項目では、ラインハルトが作中に発した名言を5つ紹介します!

     

    「キルヒアイス、お前は優しい。が、言っておく。お前は姉上とおれにだけ優しければいいんだ」

    ラインハルトを普段からサポートしてくれている、キルヒアイスに言ったセリフです。

    キルヒアイスはもともと優しい性格ですが、刺々しい一面を持つラインハルトが周りの人間とうまくいくよう、意識的に周囲へ優しく振る舞うことがありました。

    そんなキルヒアイスの苦労に気づかず「姉と自分にだけに優しければいい」と堂々と言えるところこそ、ラインハルトに友達が少ない理由ではないでしょうか。

    ラインハルトは他人を敵対視しやすい一方、一度信頼した人間にはわがままで独占的なところがあります。

     

    「もし姉上に危害を加えるようなことがあったら、へぼ詩人め、痛覚を持って生まれてきたことを後悔させてやる」

    ラインハルトは、たとえ軽口であってもアンネローゼを悪く言う人間は許しません。

    このセリフの後には「人間としてこれ以上考えられないほど残酷に殺してやるぞ」と言って脅しており、本気で怒っていることがわかります。

    この発言からも伝わってくる通り、幼少期にムリヤリ引き離された経験が尾を引いて、ラインハルトにはシスターコンプレックスの気質がありました。

    ラインハルトはアンネローゼを奪った皇帝はもちろん、姉を差し出して下賜金を受け取った自分の父も憎んでいます。

     

    「百戦して百勝というわけにもいくまい。一度の敗戦は一度の勝利によって償えばよい」

    敗戦を詫びる自分の部下にラインハルトがかけた言葉です。

    ラインハルトは実力主義でとことん結果にこだわりますが、単に勝利すればいいというわけでもなく、美しさや正当性など「完璧な結果」には欠かせない過程も重要視していました。

    そのため、たとえ失敗したとしても本人の実力以上の働きを見せた者には、寛大な態度で接することがあったのです。

    荒々しい一面もあったラインハルトに多くの部下が付き従ったのは、彼が先天的な「人の上に立つ能力」を持っていたからでしょう。

     

    「運命などにおれの人生を左右されてたまるか」

    自分の実力だけで勝利を掴み取ってきたラインハルトにとって、運命は信じる価値のないものでした。

    ラインハルトからすれば、成功および失敗のカギを握るのはいつだって自分自身であり、運や神の力など存在しないのです。

    極端な思考ではあるものの、どこまでもストイックで完璧主義なラインハルトの性格がよく表れた一言といえますね。

     

    「おれはケーキを相手に恋愛するつもりはない」

    「どれだけ美しい容姿の女性でも、中身が空っぽなら魅力を感じない」ということを冗談めかして言ったセリフです。

    ラインハルトいわく、見た目が美しいだけの女性の頭の中はクリームバターでできており、ケーキのように見えるそう。

    自分の美しい容姿に興味を持たなかったラインハルトは、他人に関しても容姿だけで人となりを判断しません。

     

    『銀河英雄伝説』のラインハルトは強くて脆い絶対的カイザー

    下級貴族の出身ながら優れた軍事センスとリーダーシップで、ついには皇帝にまで上り詰めたラインハルト。

    ラインハルトは誰もが認める人格者ではなく、精神的な弱さもあるキャラクターですが、その不安定な部分も人を惹きつける要素の一つです。

    続編の制作が決定したアニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These』で、どのような活躍を見せるのか期待が高まります!

     

     

    ライター:カルコレ編集部 ごとうゆき

     

    参考

    アニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These』公式サイト

    Wikipedia「ラインハルト・フォン・ローエングラム」

    アニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These』公式サイト キャストインタビュー

    宮野真守 OFFICIAL WEB SITE

     

    「銀河英雄伝説」関連記事

    銀河英雄伝説とは?あらすじやキャラクター、名言、作者情報を紹介|アニメ続編公開が待ち遠しい!

    『銀河英雄伝説』の原作者、田中芳樹(たなかよしき)先生とは?エピソードやおすすめ作品を紹介!

    『銀河英雄伝説』不敗の魔術師ヤン・ウェンリーとは?プロフィールや性格、名言を紹介!

    ▶︎『銀河英雄伝説』ジークフリード・キルヒアイスとは?プロフィールや性格、名言を紹介!

     

    最新のアニメ・コミック情報・新商品情報をTwitterで配信中!

    カルコレ公式Twitterアカウント

    カルコレ公式Twitterでは、カルコレ通信の新着情報、カルコレでの新商品入荷情報など毎日情報発信中です⚡

    ぜひフォローをお願いいたします!