『銀河英雄伝説』不敗の魔術師ヤン・ウェンリーとは?プロフィールや性格、名言を紹介!

『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーは、物語の核を握る主人公の一人です。

もう一人の主人公、ラインハルトと並ぶ優れた戦術センスを持ち、これまで何度も劣勢の戦いを好転させてきました。

また、卓越した軍事能力とは裏腹にプライベートでは抜けた部分があり、そのギャップもヤン・ウェンリーの魅力です。

この記事では、ヤン・ウェンリーのプロフィールや人柄、名言から、彼が持つ魅力を紹介します!

 INDEX

  • 『銀河英雄伝説』不敗の魔術師ヤン・ウェンリーとは?
  • 最新アニメでヤン・ウェンリーを演じた声優は鈴村健一さん
  • ヤン・ウェンリーの性格や人柄
  • ヤン・ウェンリーの名言5選
  • 『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーは人を惹きつける天才
  • 『銀河英雄伝説』不敗の魔術師ヤン・ウェンリーとは?

    宇宙暦767年4月4日に生まれたヤン・ウェンリーは、士官学校を経て自由惑星同盟軍の軍人となりました。

    名前はアジア圏に多い姓・名の順で読み、愛称の「ヤン」は名字です。

    優れた戦術センスでピンチをチャンスに変え、多くの民間人や味方を救った経験から「不敗の魔術師」「ミラクル・ヤン」という異名がつけられました。

    プライベートでは既に両親は他界しており、戦災遺児だったユリアン・ミンツを養子として迎え一緒に暮らしています。

    また、大の紅茶好きな一方、コーヒーは苦手です。

     

    歴史研究家を志す少年だった

    5歳で母親をなくしたヤン・ウェンリーは、幼いころから歴史書を読み漁り、歴史研究家を志していました。

    父親は商売人になってほしいという願望を抱いていましたが、歴史を研究したいとヤンが説得し大学進学を認めてもらいます。

    しかしその直後、父親が事故死してしまい、ヤン・ウェンリーは学費を捻出できなくなりました。

    無料で歴史が学べることを理由に同盟軍士官学校戦史研究科へ入学したヤン・ウェンリーでしたが、不幸にも在学中に学科廃止が決定。

    退学すれば学費を返還する必要があったため、仕方なく戦略研究科へ転科し、卒業後は少尉として統合作戦本部記録統計室に任官します。

     

    優れた戦術家でありながら勤務態度は最悪

    なりたくて軍人になったわけではなかったため、任官後のヤン・ウェンリーの勤務態度はお世辞にも良いとはいえませんでした。

    本人は10年勤務した後は退役し、退役軍人年金を貰うことしか考えておらず、周囲からは「無駄飯食いのヤン」「良く言って給料泥棒」など散々な二つ名をつけられます。

    しかし宇宙暦788年、惑星エル・ファシルから300万人の民間人を救出したことで「エル・ファシルの英雄」と呼ばれ高く評価されることに。

    エル・ファシルでの功績により中尉から少佐に昇進したヤン・ウェンリーは、その後も戦場で数々の作戦を立案し、ついには史上最年少で元帥にまで昇進します。

     

    ハンサムに見えなくもない!?容姿

    原作小説においてヤン・ウェンリーの容姿は「実年齢より2 - 3歳若く見え、軍人というよりは学者のような印象を受ける。頭髪はおさまりの悪い黒髪」と表現され、生粋のイケメンではありません。

    後に結婚するフレデリカ・グリーンヒルも「見る人によってはハンサムに見えなくも無い」と言っています。

    銀河帝国側の主人公、ラインハルトは金髪碧眼の美しい容姿を持っているため、あえて対比させたのかもしれませんね。

    最新アニメでヤン・ウェンリーを演じた声優は鈴村健一さん

    最新アニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These(ディ・ノイエ・テーゼ)』でヤン・ウェンリーの声を担当したのは声優の鈴村健一(すずむらけんいち)さんです。

    過去にリリースされたOVA本伝と劇場版2作品で、ヤン・ウェンリーを演じたのは声優の富山敬(とみやまけい)さんですが、逝去されたため鈴村さんがバトンを引き継ぐこととなりました。

     

    鈴村健一さんプロフィール

    • 生年月日:1974年9月12日
    • 出身地:大阪府
    • 身長:173 cm
    • 主な出演作:『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』シン・アスカ、『銀魂』沖田総悟、『黒子のバスケ』紫原敦、『鬼滅の刃』伊黒小芭内など

     

    鈴村さんは自分たちが生み出す新しい『銀河英雄伝説』に対し「過去のOVA版を越えたいとかではなくて。リスペクトしつつ、今、僕たちにできる最善の力を尽くして作る」と語っています。

    ヤン・ウェンリーの性格や人柄

    周囲の人間を自然と惹きつけ、味方を増やしていくヤン・ウェンリー。

    この項目では、ヤン・ウェンリーの性格や人柄から、彼が持つ魅力を暴きます。

     

    戦争を嫌う温和な性格

    ヤン・ウェンリーの大きな特徴といえば、軍人でありつつも戦争を嫌っているところです。

    そのため、作戦を考える際は敵味方関係なく、できるだけ小さな被害で済むことを意識します。

    また、基本的には誰とでもフランクに会話する気さくかつ穏やかな人柄ですが、毛嫌いする人間に対しての当たりは思いのほか強く、周囲も驚くほどの毒舌家になることもあります。

     

    生活力は皆無

    ものぐさな一面があるヤン・ウェンリーに、生活力はありません。

    散らかした物は片付けない、食事は最低限しか摂らない、夜更かしによる朝寝坊は日常茶飯事で、放っておくとすぐに怠惰な生活を送ります。

    かつては大量のゴミに埋もれて生活していましたが、一緒に住むようになったユリアンが家事全般をこなすようになり暮らしぶりは大きく改善しました。

    また、学生時代にお金に困った経験から金銭については適正な感覚が備わっていて、無駄遣いすることなくユリアンの将来のために貯金を続けています。

     

    趣味は三次元チェス

    ヤン・ウェンリーの趣味は、作中独自のボードゲーム「三次元チェス」です。

    アニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These』でも、仲のいい先輩のアレックス・キャゼルヌとヤン・ウェンリーが三次元チェスを楽しむシーンがありましたね。

    優れた戦術家であるヤン・ウェンリーなら、チェスの腕前も相当なものと思いきや、実はそんなことはなく15歳年下のユリアンにすら全く歯が立ちません。

    しかしユリアンは「提督はチェスの最中にも別のことを考えているようだ」とヤン・ウェンリーをフォローしています。

    ヤン・ウェンリーの名言5選

    ヤン・ウェンリーは穏やかな口ぶりで多くの名言を残しています。

    ここからは、ヤン・ウェンリーの名言を5つ紹介しましょう!

     

    「頭をかいてごまかすさ」

    後輩のアッテンボローから「味方が指示通りに動かなかったら?」と聞かれた際の返答です。

    たとえうまくいかない出来事があっても、のらりくらりと対応し窮地を脱する、ヤン・ウェンリーの飄々とした性格がよく表れています。

    ヤン・ウェンリーは常に物事を俯瞰して見る癖があるため、自身の作戦が失敗する可能性を考えていないわけではないでしょう。

    「そうなってしまったら仕方ない」と達観し、覚悟を決めているからこそ発せられるセリフです。

     

    「かかっているものは、たかだか国家の存亡だ。個人の自由と権利に比べれば、たいした価値のあるものじゃない」

    ルグランジュ提督率いる第11艦隊との戦いで、ヤン・ウェンリーが開戦の演説として発したセリフです。

    「勝つための算段はしてあるから、無理をせず気楽にやってくれ」とも言っており、この力の抜け具合こそヤン・ウェンリー最大の持ち味。

    「たかだか国家の存亡」「たいした価値のあるものじゃない」といった部分から、彼の国家に対する思想が覗き、戦争を嫌っている様子が垣間見えます。

     

    「ことばで伝わらないものが、たしかにある。だけど、それはことばを使いつくした人だけが言えることだ」

    ヤン・ウェンリーがユリアンに言葉の大切さや意思疎通の難しさを説いたときのセリフです。

    だらしない部分も多いヤン・ウェンリーですが、ユリアンの保護者としては積極的に務めを果たそうと努力しており、2人の間には固い絆が育まれています。

    どれだけ親しい間柄であっても「わかってくれるだろう」と自己判断せず、自分の言葉で伝えることの大切さをヤン・ウェンリーは教えているのです。

     

    「酒は人類の友だぞ。友人を見捨てられるか」

    ヤン・ウェンリーのお酒に対する愛が爆発しているセリフです。

    紅茶と同じくらいお酒も好きなヤン・ウェンリーは、ブランデー入りの紅茶が気づくと「紅茶入りのブランデー」になっていたこともあったほど。

    ちなみにこのセリフのあと、聞いていたユリアンからは「人間はそう思っていても、酒の方はどうでしょう」と返されています。

    ヤン・ウェンリーのお酒好きはあらゆるシーンで見られ、過去には「酒がいかに歴史に貢献したか」というテーマで論文を書こうとしました。

     

    「私が嫌いなのは、自分だけ安全な場所に隠れて戦争を賛美し、愛国心を強調し、他人を戦場に駆り立てて後方で安楽な生活を送るようなやからです」

    ヤン・ウェンリーは、自分だけ隠れて部下を危険な場所へ送る権力者たちを糾弾するセリフを多く残しています。

    また、自分の命だけを守ろうとする人間を嫌うのは、銀河帝国のラインハルトも同じでした。

    ヤン・ウェンリーは公然の面前でも嫌いな事柄や納得できない思想には堂々と異論を唱えるため、権力者たちからは敵対視されています。

    『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーは人を惹きつける天才

    ヤン・ウェンリーには、ラインハルトのように周囲の人間を引っ張る統率能力はありません。

    しかし、それでも彼の周りに人が集まるのは、ヤン・ウェンリーが持つ「人間味あふれる魅力」が理由でしょう。

    『銀河英雄伝説 Die Neue These』の続編製作も決定し、新たなヤン・ウェンリーの活躍が今から楽しみですね!

     

    ライター:カルコレ編集部 ごとうゆき



    参考

    アニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These』公式サイト

    Wikipedia「ヤン・ウェンリー」

    アニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These』公式サイト キャストインタビュー

    INTENTION「鈴村健一」

     

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