『銀河英雄伝説』の原作者、田中芳樹(たなかよしき)先生とは?エピソードやおすすめ作品を紹介!
田中芳樹(たなかよしき)さんは、壮大なスケールの長編作品を得意とする小説家です。
『銀河英雄伝説』や『アルスラーン戦記』など数々の名作を生み出し、幅広い層のファンを獲得しています。
この記事では、ベストセラー小説を数多く生み出してきた天才、田中芳樹さんのプロフィールやエピソード、おすすめ作品を解説します!
『銀河英雄伝説』の原作者!田中芳樹さんとは?
田中芳樹さんとはどのような人なのか?を探るべく、まずは基本プロフィールと経歴をチェックしていきましょう。
田中芳樹さんのプロフィール
本名:田中美樹(たなかよしき)
生年月日:1952年10月22日
出身地:熊本県
田中芳樹さんは現在、作家事務所「らいとすたっふ」に所属しています。
公式サイトやSNSはありませんが、新刊情報はらいとすたっふのTwitterより確認可能です。
Twitter:@wrightstaff
田中芳樹さんの経歴
熊本市立黒髪小学校、熊本市立桜山中学校、熊本商科大学付属高等学校(現・熊本学園大学付属高等学校)を経て、学習院大学文学部国文学科へ進学した田中芳樹さん。
大学では院に進み、文学研究科国文学専攻修士課程を修了しています。
大学院生だった1978年、李家豊(りのいえゆたか)というペンネームで書いた小説『緑の草原に…』が雑誌「幻影城」の新人賞小説部門に選ばれ小説家デビュー。
1982年、現在のペンネームである田中芳樹に改名して執筆した『銀河英雄伝説』シリーズが大ヒットし、一躍人気作家となりました。
田中芳樹さんの特徴&エピソード
数多くの作品を手掛けてきた田中芳樹さんには、逸話ともいえるエピソードが多く残されています。
これから紹介するエピソードを元に、田中芳樹さんの人柄や、小説の特徴を深掘りしていきましょう。
学生時代から文学好き
幼いころから本を読むのが好きだった田中芳樹さんは「三国志物語」「シャーロック・ホームズ」などを読んでは題材国の歴史や文化に興味を持つ少年でした。
このほかSF小説にも目がなく、高校時代は図書委員長になって自分が読みたい『世界SF全集(早川書房)』を全巻揃え読破したといいます。
また、書いた小説をクラスメイトに見せたら「おもしろい!」と大評判になったそうで、当時から人並外れた文才があったことは間違いありません。
キャラクターの死亡率が高い
戦争をテーマとする作品が多いことも一因ですが、田中芳樹さんの小説には「登場キャラクターの死亡率が高い」という特徴があります。
物語が終盤に突入すると、主人公だろうと人気キャラだろうとお構いなくキャラクターたちを死亡させるため、ファンからは「皆殺しの田中」と呼ばれることも。
ファンタジー色を強くし、あえて死亡描写を書かないという手法もありますが、田中さんはしっかり死を書くことで「理不尽な死を迫られる戦争のリアル」を描こうとしているそうです。
遅筆で有名!?
世間では、田中芳樹さんに対し「遅筆」というイメージを持つ人がいることも事実です。
長編として緻密に構想が練られていること、パソコンを使わず全ての原稿を手書きしていることから、田中さんの小説は完結するまでに数十年という月日がかかることも珍しくありません。
たとえば『タイタニア』は27年、『アルスラーン戦記』は31年かけて完結しており「未完にならなくて良かった」と多くのファンを安堵させました。
田中芳樹さんのおすすめ小説5選
思わず引き込まれる壮大なテーマに深い人間ドラマがプラスされるのが、田中芳樹さんの小説の魅力。
ここからは、ぜひ読んでみてほしい田中芳樹作品を5作品紹介します!
銀河英雄伝説
田中芳樹さん最大のヒット作品『銀河英雄伝説』は、累計発行部数1500万部以上を誇るベストセラー小説。
1982年から執筆が開始された物語は本編10巻、外伝5巻で完結しています。
2020年9月にはアニメ続編の製作決定が発表され、ファンから喜びの声が上がりました。
ラインハルト・フォン・ローエングラムと、ヤン・ウェンリーという2人の英雄を中心に、宇宙に進出した人類の争いを描いた本作は「田中芳樹入門書」としてもおすすめです!
アルスラーン戦記
『アルスラーン戦記』は、荒川弘(あらかわひろむ)さんによるコミック化、アニメ化などもされている人気作品。
一時はなかなか新刊が発表されず未完疑惑も出ましたが、2017年に最終巻が発売され全16巻で完結しています。
パルス国の若き王太子・アルスラーンが戦乱の中で成長していく異世界ファンタジー作品で、仲間との掛け合いや細部まで練られた戦略も見どころの一つです。
最初はどこか頼りなかったアルスラーンが成長し、徐々に勢力を拡大していく様子は読んでいてわくわくしますよ!
創竜伝
『創竜伝』は1987年に1巻が発売され、2020年に待望の最終巻が発表された作品。
全15巻で完結した物語は、中国に伝わる「四海竜王(しかいりゅうおう)」の子孫である4兄弟が人界や天界の悪と戦う伝奇アクション小説です。
始(はじめ)、続(つづく)、終(おわる)、余(あまる)の4兄弟は、常人を遥かに上回る能力を使って国家や世界を相手に大立ち回りします。
日本が舞台の作品のため誰でも取っつきやすく、個性豊かな4兄弟が悪と対峙する姿は読んでいて爽快です!
七都市物語
1990年に発売された『七都市物語』は、たった1巻のみで未完であるにもかかわらず、作品評価が高い異例の作品。
また、2005年からは別の4人の作家によって執筆された『七都市物語 シェアードワールズ』が発表されています。
物語は「大転倒」と呼ばれる大惨事により地軸が90度転倒した地球が舞台です。
人類は壊滅的な被害を受けましたが、月に逃れた人々が地球に7つの都市を作り生存者を住まわせました。
その後、月の人々は謎の疫病により滅びますが、地球上の7つの都市は覇権争いを続けます。
タイタニア
全5巻で完結している『タイタニア』は、アニメ、コミックス化もされ、今なお多くのファンから支持されている作品。
広大な宇宙を支配するタイタニア一族と、タイタニア一族に抵抗するファン・ヒューリックたちの戦いを描いたスペースオペラ小説です。
複数の国との戦いが描かれ、田中芳樹さんならではの壮大な世界観が展開されます。
今後の宇宙で権力を振るうのは誰なのかというストーリーの本筋はもちろん、それぞれのキャラクターが抱える思惑も深く、思わず読みふけってしまう作品です。
まとめ
田中芳樹さんは、わくわくする壮大な世界観を舞台に、魅力的なキャラクターを生み出す小説家です。
また、たとえ「戦争」がテーマの作品でも、そこには政治や命、人間関係など奥深いテーマがたくさん盛り込まれており、1度読み始めると止まらない中毒性があります。
近年は、未完だった作品も次々完結しており、一気読みにもおすすめですよ!
架空の異世界なのにどこか現実味のある「田中芳樹の世界」に、ぜひ一度触れてみてください。
ライター:カルコレ編集部 ごとうゆき
<参考>
銀河英雄伝説 Die Neue These公式サイト 田中芳樹先生スペシャルインタビュー
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