2021年3月17日

実写映画『東京リベンジャーズ』の出演俳優や見どころについてまとめてみた！

大人気の『東京リベンジャーズ』。2021年7月には実写映画が公開され、興行収入44.6億円を突破して2021年の大ヒット作となりました。

実は2020年10月9日公開予定だったのですが、コロナ禍により延期。しかし同時期でのアニメ＆映画のダブル映像化が話題になったので、ある意味ベストタイミングだったのかもしれません。

2023年には続編映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』が『-運命-』『-決戦-』という前後編2部作として公開予定です。

この記事では1作目の映画『東京リベンジャーズ』を120％楽しめるよう、出演俳優や監督、アニメとは違う実写の魅力について詳しく解説していきます！

▶公開後、実際に映画を見てきました！最新レポートはこちら！
『東京リベンジャーズ』実写映画はどこまでの内容？作品としての評価は？原作との比較、主題歌の紹介も！【ネタバレ感想】

イケメンなだけじゃない！「映画の顔」、実力派揃いの主役達

花垣武道（タケミチ）役　北村匠海

今作の主人公を演じるのは、人気急上昇中の歌手兼俳優・北村匠海（きたむら　たくみ）。アーティスト集団EBiDANのメンバーでバンド『DISH//』のリーダー・ボーカル・ギター担当です。

あいみょんから楽曲提供された『猫』がYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』で「猫〜THE FIRST TAKE ver.〜」として披露され、同チャンネル初の1億回再生を突破！

2020年11月にテレビドラマ化されたり第62回日本レコード大賞の優秀作品賞を受賞したりするなど、一躍有名になりました。

俳優としても数々のCM・ドラマ・映画に出演。

映画『君の膵臓を食べたい』で主演に抜擢され、第41回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめとした多くの新人賞を受賞。映画『とんかつDJアゲ太郎』では映画単独初主演を務めています。

TVドラマ『にじいろカルテ』では主要人物・蒼山太陽（あおやまたいよう）役、『ナイト・ドクター』でも重要人物・桜庭瞬（さくらばしゅん）役を演じました。

『東京リベンジャーズ』について「リアルタイムで「面白い漫画No.1」と思っているほど大好きな原作」と話す北村は、気持ちの入ったアツい演技をしてくれています。

佐野万次郎（マイキー）役　吉沢亮

東京卍會の総長で「不良達が惚れる男」として存在感が大きいマイキー。演じるのは今1番旬な俳優・吉沢亮（よしざわりょう）です。

2次元から抜け出てきたような端正な顔立ちが特徴。代表作は映画『リバーズ・エッジ』『銀魂』『キングダム』『一度死んでみた』・連続テレビ小説『なつぞら』・ドラマ『半沢直樹』などです。『ママレード・ボーイ』『あのコの、トリコ。』では主演を務めました。

NHK大河ドラマ『青天を衝け』の渋沢栄一役で、平成生まれ初の大河主演俳優として大きな話題になりました。

実は特技が剣道で腕前は二段。9年間続けて培った運動能力を生かすことで、喧嘩に滅法強いマイキーを体現できたのでしょう。

軽やかさと明るさを持ちながらも深い演技ができる、稀有な存在の吉沢亮。SNSでも「マイキーは吉沢君にしかできない」という意見を多く目にしました。「2021年の顔」である吉沢が一体どんな演技をしているのか、是非チェックしてください！

龍宮寺堅（ドラケン）役　山田裕貴

東京卍會副総長で、ガタイが良くパワーの強いドラケン役を務めるのは山田裕貴（やまだゆうき）。

父は元プロ野球選手・山田和利で、主な出演作は映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『トモダチゲーム』『万引き家族』『虹色デイズ』・ドラマ『HIGH＆LOW』『特捜９シリーズ』・大河ドラマ『おんな城主直虎』・連続テレビ小説『なつぞら』・舞台『宮本武蔵（完全版）』など多数。2023年の大河ドラマ『どうする家康』では「最強の家臣」と名高い家臣・本多忠勝（ほんだただかつ）役を演じています。

演じる役幅が広いため「カメレオン俳優」と呼ばれることもありますが、本人は「俳優ならば当たり前」と返すなど、プロ意識を高く持っている役者です。

ドラケンは辮髪に龍の入れ墨という現実離れした髪型ですが、山田の姿はドラケンそのもの。漫画キャラクターならではの突飛な見た目を現実に落とし込み、かっこよく再現できていることに感心しました。

「原作が大好きでずっと読んでいましたし、中でもドラケンが断トツで一番好きなキャラクター」と語る山田。マイキー役の吉沢亮とプライベートで仲良しなことも、2人の固い絆を表現するには好都合。男気溢れる人柄との噂で、義理人情に厚いドラケン役にピッタリの俳優です。

橘日向（ヒナ）役　今田美桜

ヒロインのヒナ役には女優・今田美桜（いまだみお）。「福岡で1番可愛い女の子」と紹介されることも多い、可憐な雰囲気を持つタレントです。

洋服の青山・第一生命・ソフトバンク・P&G・AOKI・ユニクロなど、大企業のCMに数多く出演。

映画『デメキン』『君は月夜に光り輝く』・ドラマ『SUITS スーツ』『3年A組―今から皆さんは、人質です―』『半沢直樹』などで演技を披露し、4月スタートのドラマ『恋はDeepに』では宮前藍花（みやまえあいか）役を演じました。

情けない部分もあるタケミチを隣で励ましてくれる強い彼女・ヒナを、持ち前の透明感と芯の強さで華やかに表現しています。

橘直人（ナオト）役　杉野遥亮

ヒナの弟で、タイムリープの鍵となる重要人物ナオトを演じるのは、杉野遼亮（すぎのようすけ）です。

モデルとして芸能界入りし『キセキ―あの日のソビト―』で映画に初出演します。主な出演作はドラマ『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』『直ちゃんは小学三年生』『東京怪奇酒』・映画『兄に愛されすぎて困っています』『あのコの、トリコ』などです。

『どうする家康』では、山田演じる忠勝と一緒に登場することも多い榊原康政（さかきばらやすまさ）役で大河デビュー。

ラジオ番組『杉野遥亮の「今度は長ズボン」』や毎日のように更新するTwitterでは、カジュアルな自然体も見せています。

冷静に考えながら様々な役柄を自分のものにしてきた杉野。姉を守るために警察官になるくらい真面目でまっすぐなナオトを、しっかり演じてくれています。

とにかく個性豊か！人情味に溢れた脇役キャスト達

千堂敦（アッくん）役　磯村勇斗

タケミチの中学時代の不良グループ『溝中五人衆（溝中メンバー）』。実力派俳優・磯村勇斗（いそむらはやと）が、リーダー格で仲間思いのアッくんを演じます。

中学生の頃映画を自主制作して役者に興味を持ち、地元静岡の劇団に所属。アルバイトをしながら小劇場の舞台を中心に活動し、劇団を転々としてから芸能界に入ったそうです。

連続テレビ小説『ひよっこ』・ドラマ『きのう何食べた？』『まだ結婚できない男』等に出演。ドラマ『今日から俺は!!』では第14回コンフィデンスアワード・ドラマ賞新人賞を受賞しました。

芸能人に同年代の友人が多く人気者の磯村。今作共演の北村匠海・鈴木伸之とも親しく、WOWOW放送の番組『サウナーーーズ2』では北村との親密具合がよく分かります。

アッくんは初期のタイムリープに直接関わる印象的な存在なので、現実の友人関係が良い影響をもたらしてくれたのではないでしょうか。

山本タクヤ（タクヤ）役　田川隼嗣

溝中メンバーの1人、体が弱くおとなしいタクヤ。演じるのは田川隼嗣（たがわしゅんじ）です。

JUNON主催の第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで審査員特別賞受賞を受賞し、舞台『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』『いまを生きる』・ドラマ『監察医朝顔』等に出演しています。

鈴木マコト（マコト）役　髙橋里恩

同じく溝中メンバー、ボーッとしているマコト役には髙橋里恩（たかはしりおん）。

D-dash養成所7期生卒業で、映画『デメキン』では金髪ヤンキー役を熱演しました。主な出演作品は映画『検察側の罪人』・ドラマ『セトウツミ』『チア☆ダン』です。

山岸一司（山岸）役　藤堂日向

溝中メンバーの明るいムードメーカー・おバカな山岸役を務める藤堂日向（とうどうひなた）。

舞台『毛皮のマリー』（作：寺山修司、演出・美術：美輪明宏）の2019年再演で美少年役を演じ、CM『マイナビ新卒』ののび太役で話題となりました。

三ツ谷隆（三ツ谷）役　真栄田郷敦

東京卍會創設メンバーで弐番隊隊長の三ツ谷を演じるのは真栄田郷敦（まえだごうどん）です。

父はアクションスターの千葉真一、兄は俳優・新田真剣佑。代表作は映画『小さな恋のうた』・ドラマ『ノーサイド・ゲーム』『星になりたかった君と』など。

『プロミス・シンデレラ』では主役・片岡壱成（かたおかいっせい）を演じて話題になりました。大河ドラマ『どうする家康』では武田信玄の息子・勝頼（かつより）として登場予定です。

「大好きな三ツ谷を演じられることにすごく興奮してます」と語る真栄田。皆の兄貴分のような三ツ谷をかっこよく演じてくれました。

林田春樹（パーちん）役　堀家一希

同じく東京卍會創設メンバーで参番隊隊長のパーちんは、堀家一希（ほりけかずき）が演じます。

『ラストコップ』でドラマデビューし、『明日の約束』『BG～身辺警護人～』などに出演しました。

まっすぐで喧嘩が強く「オレはバカだからわかんねー」が口癖のパーちん。堀家は今作のために髪も剃り上げ筋トレに励み、金髪のヤンキー姿に変身しています。パーちんは抗争が起きる原因となる重要な役どころで、注目すべき人物です。

大注目はこの方達！物語に深みをもたらす悪役の面々

清水清将（キヨマサ）役　鈴木伸之

東京卍會参番隊隊員で、タケミチを奴隷扱いするキヨマサを演じるのは鈴木伸之（すずきのぶゆき）。

主な出演作品は映画『桐島、部活やめるってよ』・ドラマ『GTO』など。舞台・ドラマ『ろくでなしBLUES』・映画『アラグレ』『今日から俺は!!』ではヤンキー役を務めるなど、不良役が似合うクールな役者です。

キヨマサは、タケミチが無意識に恐れてしまうボス的存在。鈴木が「ワル」に徹してくれたからこそ、映画に深みが増したのだと思います。

長内信高（長内）役　湊祥希

東京卍會を狙う愛美愛主（メビウス）の総長・長内には、俳優兼格闘家の湊祥希（みなとよしき）。

千葉真一の付き人をしながら映像作品に出演し、中国でキックボクサーとしてプロデビュー。Netflix配信ドラマ「GIRI/HAJI」にも出演しています。

悪いだけでなく味のある長内の動きに、格闘家ならではのアクションが大いに貢献しています。

半間修二（半間）役　清水尋也

東京卍會に敵対する人物で、得体の知れないキャラクター・半間役を務めるのは清水尋也（しみずひろや）。

代表作に『渇き。』『ソロモンの偽証』『ちはやふる』3部作などがあり、兄の清水尚弥も俳優です。

特筆すべきはビジュアル。細長い体に気怠そうな雰囲気は、まるで半間が漫画から出てきたかのようです。

「単行本はもちろんマガジンでの連載も追っている大好きな作品」と話す清水演じる半間を、是非ご覧ください。

稀咲鉄太（キサキ）役　間宮祥太朗

タケミチをなぜか敵視する凶悪な男・キサキには間宮祥太朗（まみやしょうたろう）。

連続テレビ小説『半分、青い。』・映画『闇金ウシジマくんザ・ファイナル』『帝一の國』『お前はまだグンマを知らない』などに出演し、ドラマ『オー！マイ・ボス！恋は別冊で』ではクールな先輩編集者・中沢涼太を演じました。

黒幕と考察されるキサキの演技により、物語の奥行きがグッと深まっています。振り幅の広い演技ができる間宮にはハマリ役だったのではないでしょうか。

『東京リベンジャーズ』を撮影する英勉監督とは？

英勉（はなぶさつとむ）監督は1968年京都府生まれ。京都産業大学卒業後、東北新社に入社しています。CMやTV番組などの演出を経て『ハンサム★スーツ』（2008年）で映画監督デビュー。

代表作に『貞子3D』『ヒロイン失格』『あさひなぐ』『未成年だけどコドモじゃない』『ぐらんぶる』『妖怪人間ベラ』『映像研には手を出すな！』などがあります。

原作のある作品の実写化を多く手掛けており、中でも若者がたくさん出演する群集劇が得意なため、今作でも大いに実力を発揮してくれています。

アニメとの違いは？実写ならではの圧倒的なリアリティ

同じ「漫画作品の映像化」ですが、アニメと実写映画の違いは何でしょうか？

いくつか思い浮かぶかもしれませんが、大きな違いは「リアリティ」です。

アニメは漫画のビジュアルをそのまま利用して映像化しますが、実写映画は世界観やストーリーを生かした別作品のようなもの。今作はヤンキー漫画で暴力・犯罪・負の感情など暗い部分も描かれており、単純にそのまま映像化してしまうと、どす黒い作品になってしまいます。

ただ今作はコメディ映画も得意な英勉監督とパワーに溢れる若いキャスト達のおかげで、若者から大人まで広く楽しめる爽やかな映画になっています。

また、漫画『東京卍リベンジャーズ』は今の10代20代のバイブル的作品。そんな物語を同世代の俳優達が演じることには、大きな意味があるのです。

北村匠海・山田裕貴・磯村勇斗をはじめとして、実際の友人関係にある俳優達も多数。リアルな学生仲間のような製作現場の雰囲気が、映画を更に味わい深くしてくれたのではないでしょうか。

ここまで、2021年7月公開の映画『東京リベンジャーズ』の見どころについて語ってきました。

何も知らずに鑑賞するのも楽しいですが、キャストや監督の意気込みを知ると、より一層映画を深く理解できる気がしませんか？

公式Twitterは41.1万、Instagramも39.5万フォロワー突破（2023年4月現在）。映画公開前とはケタ違いの数字です。この映画が世間に浸透し、東リベ人気に拍車をかけたことは間違いないでしょう。

未視聴の方は、是非一度ご覧になってください！そして気に入ったら是非、2023年4月と6月に公開される続編の前後作も見てみてくださいね。

ライター：カルコレ編集部　sugamari

2023年4月15日　続編・キャスト出演作などの情報を更新

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イケメンなだけじゃない！「映画の顔」、実力派揃いの主役達

花垣 武道（タケミチ）役 北村 匠海

佐野 万次郎（マイキー）役 吉沢 亮

龍宮寺 堅（ドラケン）役 山田 裕貴

橘 日向（ヒナ）役 今田 美桜

橘 直人（ナオト）役 杉野 遥亮

とにかく個性豊か！人情味に溢れた脇役キャスト達

千堂 敦（アッくん）役 磯村 勇斗

山本タクヤ（タクヤ）役 田川 隼嗣

鈴木マコト（マコト）役 髙橋 里恩

山岸 一司（山岸）役 藤堂 日向

三ツ谷 隆（三ツ谷）役 真栄田 郷敦

林田 春樹（パーちん）役 堀家 一希