『東京リベンジャーズ』の時代考証!(過去編 タケミチ中2期 2005年)~当時の不良とは?バイクやファッションの流行は?~

2017年から「週刊少年マガジン」で連載を開始した『東京リベンジャーズ』。

そのために、『東京リベンジャーズ』での現代は2017年という設定からスタートしています。そこから初めてタイムリープをした12年前の2005年、花垣武道(タケミチ)が中学2年生の「その時」、私たちが生きているリアルの世界の2005年は、どんな世界だったのかを考証していきたいと思います。

 

『東京リベンジャーズ』とは

2017年、主人公である花垣武道(タケミチ)は、ダメフリータ―として冴えない日々の生活を送っていました。そんなある日、TVのニュースで人生唯一の元恋人・橘日向(ヒナタ)とその弟直人(ナオト)が、関東最凶最悪の組織「東京卍會」の抗争に巻き込まれ、死亡したことを知ります。

翌日、新宿駅のホームにいたタケミチは、何者かに背中を押され電車が向かってきている線路内に転落してしまいます。

「死」を覚悟したタケミチが目を開けるとそこは電車の中でした。何故かタケミチが中学2年生の2005年にタイムリープしていたのです。

ここから、現代のヒナタを救うため、逃げてばかりの自分の人生を変えるため、花垣武道の人生を賭けた戦いが始まります。

2005年当時のビッグニュース

実際の2005年はどんな年だった?

そこで、2005年のリアルの日本では何が起こっていたのか?振り返ってみてみましょう。

2005年の大きな出来事としては、「2005年日本国際博覧会」愛称「愛・地球博」が愛知県で開催されました。マスコットキャラクターの「モリゾー」と「キッコロ」を憶えていますでしょうか?最終的な延べ入場者数は2200万人を越える大盛況でした。

同年、競馬界では皐月賞・日本ダービー・菊花賞を制し、シンボリルドルフ以来21年ぶりに、ディープインパクトが史上2頭目の無敗クラシック三冠馬に君臨しました。3レースとも全て武豊(タケユタカ)が騎手を務めました。

また、今では誰でも当たり前のように見ている「YouTube」が開設されたのも2005年でした。

 

『東京リベンジャーズ」の2005年はどんな年だった?

2005年『東京リベンジャーズ』の世界では、大きなでき事は何が起こっていたのでしょうか?

  • 83抗争」83日武蔵神社お祭りの日 「東京卍會」VS「愛美愛主(メビウス)」           
  • 「血のハロウィン」1031日ハロウィン当日 「東京卍會」VS「芭流覇羅(バルハラ)
  • 「聖夜決戦」1225日クリスマス当日 「東京卍會」VS「十代目黒龍(ブラックドラゴン)

以上の大きな3件の抗争がありました。第一期のアニメでは、「血のハロウィン編」までが放送されましたよね。

2005年当時の不良とは?

実際の2005年の不良とは

少しさかのぼって見ていくと、1970年代から1980年代にかけては、社会問題化したこともある「暴走族」が不良と呼ばれた時代でした。

1980年代中頃から1990年代には「チーマー」というスタイルも誕生します。チーマーは、アメカジなどのストリートファッションを身にまとい、ロン毛が流行しました。

そして「暴走族」「チーマー」が衰退していき、1990年代末ごろから出現した不良集団が「カラーギャング」と呼ばれました。2000年代にピークを迎え、2000年代後半に衰退してきたそうです。「カラーギャング」は西海岸風のヒップホップ系ファッションなど好みました。

ということから、2005年当時の不良集団は、「カラーギャング」が流行していた時代だと考えられます。

しかし、一般的には2000年代になってからはネットの普及などにより、「ヤンキー=ダサい」という風潮が広がったようです。

 

『東京リベンジャーズ』内で語られる当時の不良とは

 この当時の不良について、マイキーがタケミチに話している場面があります。

『東京リベンジャーズ』アニメ第3話、堤防沿いにて

マイキー「今って、不良がダッセいって言われる時代だろ?」

タケミチ (心の声)「そっか。このころからそんなふうに言われてんだ」

マイキー「兄貴の時代はさぁ、この辺りにもすっげぇえ数の暴走族がいてさ、その辺を直管コール鳴らして走ってた」

マイキー「みんな肩肘張ってさ、ケンカばっかして、でも自分のケツは自分で拭いて、そんなヤツラがなんでダッセいんだ?」

マイキー「だから俺が、不良の時代を創ってやる。お前もついてこい。」

マイキー「俺はお前が気に入った。花垣武道。」

ドラケン「ケンカつえいヤツなんていくらでもいんだよ。でもな、譲れねえモンのためなら、どんなヤツにでもたてつける、お前みたいなヤツはそういねえ」

ドラケン「考えとけよ。タケみっち」

この場面でのマイキーの言葉は大好きな兄・真一郎への憧れ、そしてマイキーのカッコいい不良への想いが素直に語られていると思います。

そして、マイキー、ドラケン両名からのタケミチへの「期待」を感じさせられました。

2005年当時のバイクの流行は?

実際の2005年のバイクの流行とは?

2005年当時はどんなバイクが流行していたのでしょうか?

少しさかのぼって見ていきましょう。

1990年代に400ccのジャパニーズアメリカンモデルがブームとなりました。HONDAのスティード400やシャドウ400、YAMAHAのビラーゴ400やドラッグスター400、KAWASAKIのバルカン400、  SUZUKIのイントルーダ400とラインナップも豊富で人気を博しました。

2000年代になると、20001月から放送されたドラマ「Beautiful Life ~ふたりでいた日々~」の中で主演俳優・木村拓哉(キムタク)が演じる美容師の沖島柊二(おきしましゅうじ)がYAMAHAの「TW200」をスカチューンして乗っていたのがキッカケとなり、ストリート系バイクが一大ブームとなりました。

2000年代半ばになると、YAMAHAの「マジェスティ」を筆頭にビッグスクータ―がブームを起こします。

このことから、2005年当時はストリート系バイクとビッグスクーターが流行していた時代だと考証します。

『東京リベンジャーズ』の登場人物のバイクは?

『東京リベンジャーズ』の登場人物のバイクを見てみましょう。

マイキーの愛機は「HONDA CB250T」で通称「バブ」は1970年代のバイクです。ドラケンの愛機は「KAWASAKI ZEPHYER400」(カワサキ ゼファー400)は、少し新しく’89年から発売のバイクです。

順に見ていきましょう。場地の愛車は「SUZUKI GSX250E」で通称「ゴキ」と呼ばれ、’82年以降のモデル「GSX250E KATANA」 でした。三ツ谷の愛車は「SUZUKI GSX400F S IMPULSE」(スズキ GSX400FS インパルス)で、’82年から発売されたものです。

続けて、パーちんのバイクは’81年から発売の「HONDA CBX400F」 、一虎の愛車は「KAWASAKI KH400」で通称「ケッチ」と呼ばれたバイクですが、’75 年から発売されたモデルです。

2005年なのに、みんな流行りのバイクではないですよね?
それはなぜか?

暴走族は基本的に’70~80年代の旧車を好んで乗ります。また、その時代は日本でバイクがすごく勢いがあった時代で名車ぞろいなのです。

ですが、実際の2005年当時、すでにプレミアがついてかなり高額になっていたことは間違いありません。また、2021年の現在では、それらのバイクはさらに高額になっています。上記した1970~’80年代バイクは、非常に人気が高い為、どのバイクをとっても入手が困難なのです。 今では、そのほとんどは100万円を越える価格で販売されています。

関連記事▶『東京リベンジャーズ』登場人物とバイクまとめ一覧|各メンバー愛機のメーカー・機種・モデルも徹底解説

2005年当時のファッションの流行は?

実際の2005年の流行ファッションとは?

少し前からさかのぼると1995~2000年初頭「コギャル」が登場します。そのコギャルからは、1995年ごろ「安室奈美恵」のブレイクにより、安室に憧れて真似た「アムラー」が誕生し、このことから安室は初代ギャルのカリスマと呼ばれるようになりました。

1999~2000年ごろに流行した「ヤマンバ」、2003~’04年にかけて「マンバ」」というギャルたちも流行しました。

その一方、同じ2000年代に入った時に、第2のギャルのカリスマ、「浜崎あゆみ」の登場により「白ギャル」も誕生しました。

2005年の国内では、女性ファッション誌「CanCan」の看板モデル「蛯原友里」「押切もえ」などや、「若益つばさ」などが大人気となり彼女らがファッションリーダーに。

男性ファッションを振り返ると、2003年ごろからは、サーフ系、アメカジ系が定番となり、そのスタイルが徐々に渋谷風にアレンジされていった時代でした。

派手なプリントTシャツや総柄のシャツなどが流行し、クラブファッションの人気が大爆発し、髪は茶髪にメッシュカラーで、長めの襟足に、前髪を片側垂らしたアシメヘアーが流行りました。

2006年以降、細見のシルエットで、先の尖ったブーツを合わせるお兄系ファッションが流行し、ゴツめのシルバーアクセなども流行しました。

 

『東京リベンジャーズ』に描かれたファッションは?

2005年の『東京リベンジャーズ』の世界での髪型で、リアルの当時に流行っていた髪型に一番近いのは、「血のハロウィン編」時の羽宮一虎です。メッシュを入れ、襟足長めのアシメヘアー。

次にマイキーのハイトーンベージュ系のカラーにミディアムレイヤーヘアーです。ドラケンは、モヒカンと辮髪を合わせたような髪型でかなりド派手で特殊な髪型ですね。場地の黒髪ロングは「チーマー系」かと推測できます。

三ツ谷のシルバーアッシュ系の髪色も、2000年代から流行しだしたカラーで、非常におしゃれですがそこまでは見かけない髪色ですよね。千冬の金髪と黒のツーブロックの髪型は、いまどきでもあり非常におしゃれです。

やはり、キャラの個性があるので、みんなが当時の流行りの髪型では個性が無くなってしまいますよね。リーゼントから今どきの髪型まで、それぞれの個性があって『東京リベンジャーズ』のキャラはみんなお洒落で、カッコいいですね。

この『東京リベンジャーズ』から、また新しいファッションも生まれてきていますし、物語を楽しむと共に、『東京リベンジャーズ』のファッションにも注目して見てみましょう。

2005年当時何が流行してた?

実際の2005年のトレンドとは?

TVドラマでは、漫画『ごくせん』を実写ドラマ化したシリーズもので『ごくせん 第2シリーズ』が人気を集めました。主人公・山口久美子(通称ヤンクミ)を仲間由紀恵、小田切竜を亀梨和也、矢吹隼人を赤西仁、他に速水もこみち・小池徹平なども出演していました。
内容はヤンクミ(実家が任侠稼業)の熱血教師と不良少年たちの学園モノでしたね。

音楽では、KAT-TUNの亀梨和也とNEWSの山下智久のスペシャルユニット、修二と彰の「青春アミーゴ」 が大ヒットしました。
このユニットは、日本テレビ系ドラマ『野ブタ。をプロデュース』から、役である桐谷修二(亀梨)と草野彰(山下)から由来しています。

また、家庭用ゲームソフトでは、どうぶつの森シリーズの4作目となる「おいでよ どうぶつの森」がシリーズ初の携帯ゲーム機のニンテンドーDS用として発売され大ヒットしました。

その家庭用ゲーム機も、2004年に携帯ゲーム機の「ニンテンドーDS」「PSP(プレステーションポータブル)」が発売され、’05年に「Xbox360」、’06年に「プレステーション3」「Wii」が発売されました。

2005年当時、今では当たり前の「スマートフォン」は、世界的にみると存在していましたが、日本ではまだ、ほとんどの人が名前すら知らないという状況でした。2011年にNTTドコモ社が日本独自の機能を備えた「スマートフォン」をリリースしたことで、「スマートフォン」への移行が始まったといわれています。

『東京リベンジャーズ』内で読み取れる当時のトレンドとは?

『東京リベンジャーズ』の話の中でも、現代に戻ったタケミチが、ナオトと連絡をとるために、すぐに「スマホ」をいじるのは現代っぽいですよね。

たしかに、過去にタイムリープした12年前の2005年には「スマホ」が存在してませんでした。

それを考えると、『東京リベンジャーズ』の中の現代で「スマホをいじる」あの描写も、時代の違いを感じさせるためにあえて描写されているのだなと感じます。

まとめ

『東京リベンジャーズ』の時代考証ということで、タケミチがタイムリープした2005年の世界とリアルの当時を振り返りながら、書かせていただきましたがいかがでしたでしょうか?

現在の2021年から考えると、16年前になりますからね。
懐かしく感じる部分も、あったのではないでしょうか?

2005年当時の自分を思い出しながら、『東京リベンジャーズ』の世界観とリンクさせながら見てみると、また少し違う角度からみれて、新しい発見があるかもしれませんよね。

また、ここでも新しい発見が見つかるかもしれませんよ?
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見ていただき、お気に入りがみつかったのなら幸いです。

アニメ第2期のスタートが待ち遠しい『東京リベンジャーズ』ですが、この『東京リベンジャーズ』の時代考証、少しでも楽しく読んで頂けたのならありがたいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ライター:カルコレ編集部 呉東和虎

 

参考:

TVアニメ「東京リベンジャ-ズ」公式サイト

NETFLIX「東京リベンジャーズ」

オートバイのある生活 Life With Motorcycles

モーサイ

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MTRL

ヒラメキ工房

Nintendo

ファミ通.COM

engadget

 

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