『東京リベンジャーズ』柴 八戒(しば はっかい)のプロフィール|声優は畠中祐(はたなか たすく)、"聖夜決戦"で活躍し未来はモデル?

『東京リベンジャーズ』の弐番隊副隊長、柴 八戒(しば はっかい)。第1期のアニメに少しだけ出てきた彼をご覧になりましたか?

“8・3抗争”や“血のハロウィン”ではほんの少しの見せ場しかありませんでしたが、これからの“聖夜決戦(クリスマスけっせん)”では重要なキャラクターでキーマン的存在です。

十代目黒龍(ブラックドラゴン)総長・柴大寿(しば たいじゅ)を兄に持ち、弐番隊隊長・三ツ谷 隆(みつや たかし)に憧れる八戒について、徹底的に考察します!

(※注意!『東京卍リベンジャーズ キャラクターブック 天上天下』・『東京リベンジャーズ キャラクターブック2 芭流覇羅・黒龍編』・原作コミックス27巻までのネタバレを含みます)

 

1. 弐番隊(にばんたい)副隊長・柴 八戒のプロフィール

柴八戒(しば はっかい)のプロフィール 

誕生日: 1991年9月4日
星座: おとめ座
身長: 183cm
体重: 78kg
血液型: O型
特技: 世話を焼いてもらうこと
尊敬する人、憧れの先輩: 三ツ谷 隆
苦手な人、怖い人: 柴 大寿
夢: 宇宙飛行士
お気に入りの場所: タカちゃん家(ルナマナはオレのことを奴隷だと思っている……)


東京卍リベンジャーズ【公式】Twitterの2019年9月4日の
ツイートと『東京リベンジャーズ キャラクターブック2 芭流覇羅・黒龍編』で、上記が明かされました。

 

最近は毎年誕生日にツイートされており、2020年2021年2022年と続きます。本編はシリアスな展開が多いですがツイートは平和な日常が多く、ほのぼのした気分になれるのが嬉しいですね。

八戒は3人兄弟で、上には黒龍十代目総長の大寿(たいじゅ)、姉の柚葉(ゆずは)がいます。末っ子のせいか甘えん坊な性格です。

 

八戒と言えば1番特徴的なのが髪型。

黒に近い青に染めた坊主頭で、唐草模様のような剃り込みが入っています。上のツイートにあったように、いつも三ツ谷が剃ってあげているのかもしれません。

シンプルで一見普通ですが、高身長・長い下睫毛・整った顔も相まって洗練された雰囲気を醸し出しており、「オシャレ坊主」と呼びたくなります。口の左側に入った縦長の傷すら、綺麗なアクセサリーのように見えるほど。

センスもあり、三ツ谷が欲しがるような服を買う八戒についてのツイートも。23巻の現代ではトップモデルになっています。

普段は着やせしているのか意外とガタイもよく、副隊長を名乗るだけあって喧嘩の腕は確か。柚葉はタケミチと初めて会った際、
「どう考えても 八戒の方が上に立つ器」
と断言しました。



『東京卍リベンジャーズ キャラクターブック 天上天下』の「東卍なんでもBEST3イラスト」では、「子分にするなら?」ランキングで3位。副隊長として隊長の三ツ谷を慕う様子が、仲間内で定着しているからだと考えられます。

育ちの良さ・品の良さ・世渡りのうまさが評価されたのか、「金持ちになりそうなのは?」では2位

実は「恋人にしたいのは?」「結婚したいのは?」でも3位で、甘え上手な部分が年上女子の庇護欲を刺激するのでしょうか。女の子に話しかけられるとフリーズしてしまう「異常なオクテ」癖が無くなれば、結婚も近いかもしれません。

 

八戒が初めて出てきたのは原作コミックス9巻の未来、第5の世界線です。

その時には人相も悪く悪役寄りの印象。東卍幹部の中で黒龍(ブラックドラゴン)組と古参組に分かれていがみ合っていましたが、八戒は黒龍側でした。

なのに、その後タケミチがタイムリープした過去では、東卍で弐番隊隊長・三ツ谷の下に就く気のいい奴。一体この12年で何があった?と疑問を持ち、タケミチは理由を探り始めます。

 

 

2. アニメの声優は畠中祐(はたなか たすく)

アニメで八戒を担当するのは、若手声優・畠中 祐(はたなか たすく)

父はディズニー映画『塔の上のラプンツェル』フリン・ライダーの吹替などで知られる俳優の畠中 洋(はたなかひろし)、母は俳優・声優・演出家の福島 桂子(ふくしま けいこ)という芸能一家に育ち、2006年に映画『ナルニア国物語』の吹替で声優デビューしました。

歌唱力の高さに定評があり、2017年にLantis(ランティス)よりアーティストデビュー。2019年には1stアルバムをリリースし、初のワンマンライブを開催。

TVアニメ『憂国のモリアーティ』や、自身も声優として出演した特撮ドラマ『ウルトラマンZ』の主題歌を担当するなど、多彩に活躍中です。

声優・畠中 祐のプロフィール

誕生日: 8月17日
出身地: 神奈川県
特技: 空手、バスケ、歌、ダンス

主な出演歴

・『遊☆戯☆王ZEXAL』九十九遊馬
・『うしおととら』蒼月潮
・『僕のヒーローアカデミア』上鳴電気
・『機動戦士ガンダム 水星の魔女』ヌーノ・カルガン
・『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』オーギュスト・ツェルム


畠中は
インタビューで『目標は、人の心を突き動かすことのできる役者になること』と語りました。

奇しくも畠中が演じる八戒は、“聖夜決戦”編で読者の心を揺さぶる印象的なキャラクター。2023年1月放送開始のTVアニメでは大活躍しています!


2022年のハロウィンイベントでも話題を集めており、
本人もこのようにツイートしていました。

 

 

3. 登場から"聖夜決戦"の終結までをおさらい!

柴 八戒が初めて原作漫画に登場したのは、9巻の71話“Same old same old”。その未来(第5の世界線)でタケミチは東卍(トーマン)幹部になっており、幹部会の場で八戒と出会います。

東卍には古くからのメンバー以外に元黒龍(ブラックドラゴン)組がおり、八戒は黒龍組。

「マイキーマイキーってよぉ テメェら古参はなんかあるとすぐ“マイキー”だな‼ 金魚のフンが‼」
とパーちんに喧嘩を売る、態度の悪い奴でした。

しかし、タケミチが過去にタイムリープして出会った八戒は人懐っこくてよく笑い、とても悪い人間に見えません。この12年の間に一体何があったのか、疑問を抱くほど。

 

八戒がタケミチを家に連れて行こうとしたことが発端で、黒龍のボスで八戒の兄でもある大寿(たいじゅ)とトラブルになり、タケミチは大寿に殴られます。大寿は女にも容赦しない為、八戒の姉・柚葉やヒナも手が出せません。

八戒はタケミチを救うため東卍を辞めて黒龍に入ることを約束し、三ツ谷が大寿と話をつけることに。
「八戒は黒龍に譲る 柚葉は解放しろ! この条件を呑むなら東卍は黒龍に手ぇ出さねぇ」
と約束し、和平協定が結ばれました。

 

一件落着に思われましたが、八戒は浮かない顔。
昔、柚葉を守るために2人分殴られることを大寿に約束したものの、大寿は変わらず柚葉も殴ったのだと打ち明けます。

そんな大寿が約束通りに柚葉を解放することはないと考え、八戒は
「オレはこれから家族を“守る”為に暴力を振るう オレは大寿を殺す 捕まる覚悟もしている だからもうオレに関わるな!」
とまで宣言。

タケミチは千冬と、何とか八戒による大寿殺害を止めようとします。しかし協定があるため、東卍の隊長達はモメることに大反対。

そんな時ちょうどキサキ・半間から声をかけられ、黒龍のココから大寿が1人になる日を聞きだすことに成功します。八方塞がりの2人は仇と手を組み、教会での12月25日夜の隠密決戦を計画するのです。

 

当日、なんと土壇場でキサキと半間はタケミチ達を裏切ります。その上、キサキの企みで八戒だけでなく柚葉も大寿を殺しに来ました。それでも何とかタケミチは2回の刺殺を止め、三ツ谷も巻き込んで抗争が勃発。

隠れていた大寿の側近・ココとイヌピーの加勢によって圧倒的不利な状況に陥りますが、タケミチはボロボロになるまで戦って八戒を驚かせます。

「未来を変えれるなら 命を懸ける価値はあるだろ?八戒… 頑張る事は辛くねぇよ 一番辛い事は…“孤独”な事だ なんでも話せよ八戒 オレら友達だろ?」
というタケミチのセリフに八戒は涙し、ついに真実を話しました。

 

実は、家族をずっと守ってきたのは八戒ではなく柚葉。2人分殴られる覚悟をして盾になったのは、柚葉だったのです。八戒は柚葉がしてきたことを自分のことに変え、タケミチと千冬に話していたのでした。

最低な嘘に場がどよめきますが、タケミチと三ツ谷は八戒を励まします。
「オマエはダセェ‼ でもなぁ ダセェのはテメェだけだなんて思うなよ?」

八戒はついに大寿を「殺す」ではなく「ぶっ飛ばす」と言いながら向かっていきます。


東卍側メンバーが満身創痍になった頃にマイキーが突然現れ、大寿を一発で沈めます。教会の外にいた100人の黒龍の兵隊はドラケンが1人でノシてしまって、大寿は戦意喪失。
東卍が勝ち、十代目黒龍は終わりを迎えました。

 

 

4. 兄・大寿(たいじゅ)姉・柚葉(ゆずは)、柴3兄弟を考察

柴 八戒は3人兄弟の末っ子。大寿が長男、その下に長女の柚葉、更に下に次男の八戒と続きます。3人は1歳違いの年子兄弟です。

大寿はガタイが大きくて喧嘩も桁外れに強く、十代目黒龍総長を務める豪快な男です。ココもイヌピーも、マイキーの強さを直に見るまでは「大寿が最強」と信じていました。

柚葉は綺麗な顔ながら、いざという時には男をも蹴り飛ばす気の強い女の子。ルーズソックスの制服姿も可愛くファンが多いキャラクターです。“聖夜決戦”を機にタケミチに惚れながら、ヒナを尊重して気持ちを抑える健気さにもキュンときます。

 

3人の母親は、八戒が幼い頃(小学校に上がる前)に病気で亡くなりました。家は裕福ですが、父親は昔から家を不在にしがち。

母亡き後、すぐに大寿の暴力が始まります。柚葉は八戒を庇って
「もう八戒を叩かないで‼ アタシが代わりに罰を受けるから」
と、二人分叩かれることになります。しかし大寿は平気で約束を破り、八戒にも手を上げ続けました。

 

それにしても、大寿はどうしてDV(家庭内暴力)に走ってしまったのでしょうか?

「オレは八戒を強く育てたかった 弱ぇアイツにイラついてた」
という言葉から、不在がちの父親に代わって自分が家をまとめる重責を感じていたと推測されます。愛は確かにあったものの、どう示したらいいのか分からなかったのでしょう。

大寿は昔、八戒を殴った後にこう語っています。
「オレはオマエを殴りたいワケじゃない 誰よりもオマエに目をかけて 誰よりも心を許している だから期待を裏切られた時に余計に辛いんだ 愛しているぞ八戒」

自分自身が強さで母の死や孤独を克服しているつもりだったからこそ、「強くする=愛」と勘違いしたのかもしれません。もしかすると、大寿達の父親も日常的に暴力を振るっていた可能性もあります。
クリスチャンになったのも、自分の精神安定のために必要だったのでしょうか。

それでも、どんな理由があっても、DVは許される行為ではありません。

 

八戒は大寿についてこんな風に表現しました。
「大寿は子供のころから“王”だった 人より体がデカく単純に力が強かったってのもあるけど 何より人の心を掴む術に長けていた 取り巻きの奴らはみんな大寿に惚れていた」

人心掌握に長けている部分はキサキと似ています。自分の負の感情や暗い部分を知っていたからこそ、他人の感情も予測して動けたのではないでしょうか。

小さい頃に優しくされた経験が少ないと、なかなか他人に優しくできないものです。大寿にとって「他人を力で従える」ことは、至極当たり前の方針だったのでしょう。

 

柚葉は、昔から八戒を心底可愛がってきました。

女ながらも大きく強い大寿に立ち向かい、八戒を庇って自分が暴力を受けようと決めるには、相当な覚悟が必要だったでしょう。キサキから
「八戒を守ってやれ」
とナイフを渡された時もすぐに食いつき、1人で大寿を殺そうと決めます。

八戒の母親代わりになろうとしながらも、母の墓の前で
「心配しないでねママ 家族は私が守るから ……だからいつか… いつかまたギュってしてネ」
と泣く光景には、胸が締め付けられました。


柚葉はいつも1人で戦ってきました。八戒は立場的に柚葉の戦友にはなれず、常に守られる存在。

それなのに聖夜決戦では、八戒のために共闘してくれる仲間が現れました。タケミチと千冬と三ツ谷です。更に守ってきた八戒自身も、ついに大寿に立ち向かう覚悟を決めました。
「ひとりじゃないね」
と、母がギュッとしてくれる感覚を柚葉が持てた場面は、号泣必至です。

 

孤独は、誰にとっても辛いものです。人間にとって孤独は、空腹や痛みよりも1番耐え難い苦しみかもしれません。

大寿は寂しさを感じながらも、寂しさを自分の中に押し込めて他人と共有しようとしなかったのではないでしょうか。柚葉は
「ママが死んでからずっと 兄貴はママの話をしなかった 自分を追い詰めて塞ぎ込んで 兄貴はあの頃からずっと独りだった」
と話しました。

母の死による孤独との向き合い方は、兄弟それぞれで違ったことが分かります。

八戒は物理的には柚葉、精神的には三ツ谷に頼ることができました。柚葉は助けるべき弟がいたからこそ、辛い現実にも耐えて頑張れました。

しかし、大寿には誰もいませんでした。父は不在で母も亡くなり、「自分がしっかりして家を守るしかない」と頑なに思い詰め、暴力に行き着いてしまったのではないでしょうか。

 

大寿に柚葉が言った
「死んで欲しいほど嫌いだけど 愛してる」
は深い言葉です。

人間同士の愛憎は、0か100かの単純なものではありません。大寿が今後変わりさえすれば、いつか仲良くなれる日が来るのではないでしょうか。


大寿は、15巻の未来でタケミチにこう語りました。
「アイツが死んでから毎日ここに来るようになっちまった “八戒”は天国でも弱虫のままかな…?」
「八戒の無念を晴らしてくれ」

以前とは少し変わった大寿の姿に、3人でまた笑い合える日をつい期待してしまいます。

 

 

5. 弐番隊隊長・三ツ谷 隆(みつや たかし)を慕う弟分

八戒は弐番隊(にばんたい)副隊長で、三ツ谷を“兄貴分”として尊敬しています。“三ツ谷愛”が強すぎて携帯の待ち受けが三ツ谷なことに、柚葉もタケミチもドン引きしていました。

 

小学生の頃、公園で八戒が男子を殴っていると
「やりすぎっしょ 暴力はさ 守る為に使えよ」
と、小さい妹2人を連れた三ツ谷が現れて止めに入ります。

家でご飯を食べさせてもらって面倒を見てもらううち、八戒は感銘を受けたと言います。

「タカちゃんはオレの世界をひっくり返した 衝撃だったよ 遊びたい盛りに二人のガキの面倒押しつけられて 見るからにつらい家庭環境なのに ニコニコ笑ってんだぜ? タカちゃんが作ってくれたメシ食ったら なんかわかんねぇけどメチャクチャ泣けてきてさ」

八戒は三ツ谷の妹ルナ・マナにも慕われていて、まるで家族のよう。

「タカちゃんはさ 目の上のタンコブだよ 不良のカッコ良さもカッコ悪さも叩き込まれた ウッセェだろ?あの人 ……本当の兄貴みてぇな人だ」

実の兄が無茶苦茶な奴だからこそ、八戒は三ツ谷を理想の兄と見ていたのではないでしょうか。

だからこそ、八戒は三ツ谷だけには自分の情けない実態を明かしたくなかったのでしょう。

 

八戒は、タケミチと千冬に
「オレはずっと姉の分も殴られ続けた」
「柚葉をずっと守ってきた」

と嘘をつきました。

もちろん嘘は良くないですが、深い理由のある嘘。本当はそうしたかったという強い願望が色濃く表れていて、切なくなるほどです。

八戒は、本当は三ツ谷のようになりたかったのではないでしょうか。

女の柚葉に守られている情けない自分とは違い、実際に「家族を守る不良」を体現する三ツ谷が、眩しくて仕方なかったのです。カッコいい三ツ谷と比較し、心の中で何度も自分を否定してきたのだと思います。

 

三ツ谷は八戒を心から信頼していたからこそ、嘘を見抜けませんでした。

しかし実際のところ、皆が皆三ツ谷のように精神的に強い訳ではありません。世の中、そんなできた奴ばかりではないのです。

三ツ谷のように優秀すぎるのも良い面ばかりではありません。周りの人を無意識に自分と同等に見て期待しまうのは、ある意味残酷な仕打ちとも言えます。


それでも真実を知った際に
「ホント…ダセェな八戒 …… “生まれた環境を憎むな” なんてカッコつけてあれだけどよ オレも本当はすっげぇ憎んだ」
「逃げてんのはオマエだけじゃねぇ みんな弱ぇ だから家族(なかま)がいる」

と三ツ谷が言ってくれたことで、八戒は救われました。

 

また三ツ谷は、痺れるほどのカッコ良さをみせました。八戒に過大な期待をかけてしまったことに気づき、柚葉に謝るのです。
「ゴメンな “その期待が人を苦しめる事もある” オレの期待が八戒を苦しめた “兄貴”失格だな」
「オマエは一人で八戒を守って来たんだな…柚葉 マジ尊敬する」

自分の非を認めるなんて、大人でもなかなかできないこと。さらっとこんなセリフを吐ける三ツ谷は、本当に大きな人間です。

実は“聖夜決戦”の後、三ツ谷が大寿とも仲良くしていることが公式Twitterのツイートで判明しています。

なかなか外に零すことが難しい長子ならではの苦労を、2人で共有できていたら嬉しいです。もしかすると、いつか三ツ谷は3兄弟の仲を取り持つのかもしれません。

 

 

6. タケミチとは親友、"聖夜決戦"で恩人に

過去で初めて会った時、八戒は同い年のタケミチを気に入り
「オレら今日から“兄弟分”な?タケミっち 今から家来いよ!」
と笑顔で話しかけました。これがトラブルの原因になったとは言え、仲良し具合にはほっこりします。

 

“聖夜決戦”で、体がボロボロになっても大寿に立ち向かい続けるタケミチに勇気づけられ、八戒は自分の嘘を初めて打ち明けます。

 「オマエはダセェ‼でもなぁ ダセェのはテメェだけだなんて思うなよ?」
「そんな嘘でオマエを見捨てねぇ‼ それが東卍だぁ‼」

こんなことを言えるタケミチは、八戒にとって最高の仲間です。

この瞬間心と心が触れ合い、八戒が変わりました。タケミチの強い精神力と底抜けの優しさが、誰も救えなかった八戒を救ったのです。

 

誰にでも、失敗や隠したい過去はあるものです。
自分自身が失敗を認められるか、ダメなところのある自分でもいいと思えるか、過去を他人に打ち明けることができるか…これらは非常に大きな問題です。

「こんな自分でもまぁいいや」という感情が、本物の自己肯定感なのかもしれません。

自分で自分が許せない、こんな自分でいることが嫌だ、自分なんかいない方がいい…そう考えてしまう時もあるでしょう。

けれどありのままの自分を認めないことには、実は真の意味で前に進めません。ごまかして進もうとしても、結局その部分が障害として立ちはだかる場合が多いものです。

八戒のダサすぎる嘘をあっさり受け入れるタケミチの度量はとても大きく、物語の中でも屈指のアツい場面でした。

 

とはいうものの「助けてくれ」と他人にさらけ出した八戒も、同様にすごいと言えるでしょう。

「オマエは昔からそうやって一人で抱え込む」
と三ツ谷が言うように、自分だけで問題を抱え込みがちな八戒はマイキーと似ています。

ただマイキーは、23巻の未来でタケミチを撃ち自分も飛び降りる時まで、助けてと言えませんでした。

タケミチは、それでも2人を助けたのです。遠慮なく心に入り込んで「オレに手を伸ばせ」と発破をかける、いい意味でのお節介野郎です。

 

幼い頃から「迷惑をかけるな」と言われて育つ日本人は、他人に助けを求めることが苦手です。しかし人は1人では生きられません。誰もが誰かに頼りながら生きる……それが人間というもの。

ダメダメなところもあるからこそ、皆で支え合っていけばいい。そんなメッセージを発する東京リベンジャーズは、とても温かい物語です。

 

 

7. アングリーとの"末っ子同盟"が可愛い!

天竺との“関東事変”では、スマイリーの双子の弟で肆番隊(よんばんたい)副隊長・アングリーこと河田ソウヤとの共闘も見せました。

天竺のメンバーは、バイクで突っ込んで鉄パイプで殴るという卑怯な手で三ツ谷とスマイリーを攻撃し、意識不明の重体にさせます。2人の弟分である八戒とスマイリーは、動けない彼らの分も背負って抗争へと向かいました。


ただ、末っ子ならではの2人は
「あーあ スマイリー・ユズハ なら 分かってくれるのに」
と、つい悪い面が出てしまいます。

「やっぱりあの二人はヤベェ… なんせアイツら“末っ子”同士‼ ワガママ 甘えん坊 無責任 末っ子だからこそ 甘やかされて育ったダメなところを 全部持ってる二人‼」
と、千冬も危機感を持ちます。

しかしその後、
「オレら “末っ子同盟”じゃい‼ 他力本願の意地 見せちゃるワイ‼」
と、強敵の灰谷兄弟に立ち向かいます。ギャグなのか真剣なのか不明なテンションですが、意外な展開。


泣くことでリミッターが外れて無双するアングリーが印象的であまり目立ちませんでしたが、八戒の奮闘も相当なものでした。

同盟を組んだ八戒が死にそうになったからこそ、アングリーが泣いて心の中の“鬼”が出てきたので、役割的に必須だったと言えるでしょう。

 

 

8. 未来は東卍幹部、死亡、モデルと変化! 今後の出番は?

八戒は9巻の未来では東卍幹部、14巻の未来ではマイキーの手で焼殺されていました。

しかし、23巻の現代では平和に暮らしています。

・八戒: 海外で活躍するトップモデル
・柚葉: 八戒のマネージャー
・三ツ谷: 駆け出しのデザイナー
になっているのは、誰もが納得の職業選択でしょう。


マイキーもタイムカプセルの手紙の中で
「八戒は三ツ谷の事大好きだから近い仕事かな 三ツ谷の職場に入り浸ってそう」
と予測しましたが、実際その通りの様子。

そのタイムカプセルも、
「解散記念にタイムカプセル埋めね?」
「タイムカプセル開けようぜ!」

と提案したのはいずれも八戒。

ちなみに八戒自身の夢は宇宙飛行士と書いてあり、ノリでしか思ってなさそうなところも可愛さ満点です。

 

24巻の最終章で、八戒はタケミチと同じ高校の同級生として登場します。

坊主からロン毛になっていて男前度もアップ。溝中の4人や千冬も同じ高校で、皆でわちゃわちゃ話しているのが微笑ましくもあります。

タケミチは皆を巻き込みたくない一心でいましたが、結局皆で“二代目東京卍會”として共闘することになりました。是非、最終章での八戒の活躍もチェックしてみてくださいね!

 

 

以上、東京卍會弐番隊副隊長の八戒について、行動から感情面まで詳しく考察しました。

2023年1月開始のTVアニメ『東京リベンジャーズ』“聖夜決戦編”では、主役級に大活躍する人物。キーパーソンである彼を見逃さないで下さいね!

 

ライター:カルコレ編集部 sugamari

※2023年2月28日 アニメ・キャラクターブックの情報などを加筆修正


(引用元・参考資料)
・原作漫画『東京卍リベンジャーズ』1~27巻
・『東京卍リベンジャーズ キャラクターブック 天上天下』
『東京リベンジャーズ キャラクターブック2 芭流覇羅・黒龍編』
TVアニメ『東京リベンジャーズ』公式サイト
リベンジャーズTwitter公式
畠中 祐はたなか たすく Hatanaka Tasuku - 賢プロダクション
畠中 祐 | Lantis web site
畠中 洋 | 株式会社 ケイファクトリー
福島 桂子ふくしま けいこ Fukushima Keiko - 賢プロダクション
畠中 祐/桜美林大学|【早稲田塾】大学受験予備校・人財育成

※登場した氏名は都合上、敬称を省略させていただきました。

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